【社会考】「金持ち世帯」の子どもの成績は高く、「貧乏世帯」の子どもの成績は低いのか?➁

社会

おはようございます。コロちゃんは昨日に大失敗をしてしまいました。

それは毎月1回通っている「ペインクリニックの予約日」をすっかり忘れていて、すっぽかししてしまったのです。

その理由は「単純なミス」です。

コロちゃんは、いつも「スケジュール」が入ると、直ぐに手元に置いている「小さなカレンダー」に予定を記入することにしているのです。

ところが、昨日の「ペインクリニックの通院予定日」は、どういう訳か先月の「通院日」の帰宅後に「カレンダー記入」を忘れていたのですよ。

コロちゃんは、「ペインクリニックの通院予定日」の翌日の今朝になって、忘れていたことに気が付きました。

どうして気が付いたのかと言うと、今朝はいつも服用している薬がなかったのですよ。

そりゃそうですよね、昨日の「ペインクリニック予約日」で診察と薬をもらう予定だったのですからね。

いやー、まいったなー、またやっちゃたよ。
Σ( ̄Д ̄;)ヤバッ

最近のコロちゃんは、こんなケアレスミスが多くなってきましたね。だけど、今日ペインクリニックに行けば良いんだから、黙ってれば誰にもわからないよね。
( ̄b ̄) シーッ

なんもなかったもんね。コロちゃん何にもなかったよー。
(  ̄3 ̄)~♪シーラナイ

今日は昨日の続きの『【社会考】「金持ち世帯」の子どもの成績は高く、「貧乏世帯」の子どもの成績は低いのか?➁』をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「今日は昨日の続きですよと、コロちゃんは学歴格差を全て否定はしていないよ」

☆「機会の平等は実現できているのか?と、適度な格差に治まっているのか?」

☆「貧困の連鎖をイメージしてみようと、コロちゃん世帯の家庭の特徴は?」

1.「今日は昨日の続きですよ」

昨日は『「金持ち世帯」の子どもの成績は高く、「貧乏世帯」の子どもの成績は低いのか?➀』と題して、「お茶の水大学の浜野隆教授」の「保護者の所得と子どもの学力の専門的な分析」をご紹介しました。

正式な調査名は「平成29年度:学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」で、題名が「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究」となります。

今日の記事は、昨日の続きの『「金持ち世帯」と「貧乏世帯」の➁』となります。

昨日の記事の内容は、まとめると以下になりますよ。

➀「保護者世帯の所得層」を4つに分類して、「子どもの成績は世帯所得に比例していること」や「貧しい家庭でも成績が良い子どもは一定数はいる」との興味ぶかい指摘をしています。

➁「親の最終学歴が高い」と、「子どもの成績が高い」となっており、コロちゃんは「格差の連鎖」と指摘しています。

③救いがあるのは「経済的不利を克服している家庭の特徴」を調べていることです。たとえ「世帯所得が低くとも挽回は出来るよ」と例示していますね。

これらの昨日の記事をまだお読みになっていない方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

【社会考】「金持ち世帯」の子どもの成績は高く、「貧乏世帯」の子どもの成績は低いのか?➀

2.「コロちゃんは学歴格差を全て否定はしていないよ」

コロちゃんは、「学歴格差」を全て否定しているわけではありません。現在の日本では「高等教育」に進むには「学費」がかかります。

その「学費」は、だいたい以下のようになります。

◎「教育費負担の実態調査結果」

➀「国公立大学:481万円」
➁「私立大文系:690万円」
③「私立理系 :822万円」

https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r03.pdf
(出典:政策金融公庫:2021年度:教育費負担の実態調査結果より:10月8日利用)

上記を見ると、「大学進学」には「学費」だけで「500~800万円」が必要となります。現実には「大学進学」以前からの「塾」等の支出がありますから、「教育費」は更に膨れ上がりますね。

コロちゃんは、これらの「高等教育費」は「全額国家が負担すべきだ」と考えていますが、それが実現しない以上は、家庭では「投資(学費)に見合う収益(高所得)」を期待するのは当然ですね。

ですから、コロちゃんは「学歴格差を全否定」しているわけではありません。ただし、その「学歴格差」を許容する前提条件が二つあります。下記ですね。

◎「学歴格差を許容する条件」

➀「機会の平等の実現」
➁「適度な格差の実現」

どうでしょうか? 上記の①➁の二つの条件は今実現できているでしょうか?

次に、それを見てみましょう。

3.「機会の平等は実現できているのか?」

この「機会の平等」とは「競争の出発点の条件を等しくすること」です。

同じ100㍍競争をするのに、1人だけスタートラインが10㍍先にあったら、「機会の平等」は実現出来ていないとなります。

この「学歴格差の機会の平等」については、昨日の記事で書いていますね。

「お茶の水女子大学の浜野教授」が発表した「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究」ですね。

その「学歴格差」の指摘内容は、まとめると下記になっています。

◎「金持ち世帯と貧乏世帯の子どもの成績について」

➀「所得上位世帯ほど子どもの成績は高い」
➁「親の最終学歴が高いほど子どもの成績は高い」
③「家に蔵書が多いほど子どもの成績は高い」

上記の①~③の諸条件は、生まれて来る子どもには選択できません。

「世帯所得が上位で、親の最終学歴が高く、蔵書の多い家庭」に生まれてくるのは「運」でしかありません。

この「運のよい子ども」は、「スタートライン」が初めからみんなより前にあると言うことが出来ますね。

「運の悪い子ども」との差は、一目瞭然ですよ。コロちゃんは、これも二つの点でおかしいと思っています。以下です。

◎「機会の平等を追求するわけ」

➀「不公平で社会が不安定化する」
➁「優秀な子どもの教育機会が減り社会の生産性が低下する」

上記の「➀不公平で社会が不安定化する」は、今のアメリカ社会の混迷を見るとよくわかりますね。

そして「➁優秀な子どもへの教育機会が減り社会の生産性が低下する」は、「封建制」がなぜ衰退したのかを考えると、わかると思いますね。

「門閥制度は親の敵で御座る※」です。身分が固定化された社会では生産性は沈滞します。

(※福沢諭吉:福翁自伝:1988年)

上記のような理由で、コロちゃんは現在の「教育制度」は、残念ながら「機会の平等」は実現出来ていないと考えていますよ。

4.「適度な格差に治まっているのか?」

次に現在の「学歴格差が適度な格差に治まっているのか」を見てみましょう。 この「適度な格差」と言うのが難しいですね。

「経済学者」に言わせると「効率性(経済成長率)と公平性(社会の格差)はトレードオフの関係にある」とされています。

このことはアメリカを見てみるとよくわかりますね。

2021年のアメリカの大企業CEOの年間報酬トップは旅行予約サイトの「エクスペディア・グループ」のピーター・カーン氏で2.96億ドル(約400億円)と報じられています。

その代わりと言っては何ですが「アメリカの経済成長率」は高いですよね。

このように「経済成長率と社会の格差」は、「経済」を伸ばそうとすると「格差」は拡大する(公平性が後退する)と言う関係のようですね。

現在の社会では「経済成長」を望まない方はいらっしゃらないでしょう。そうなると、どの程度の「格差ならば許せるのか」となるのではと、コロちゃんは考えていますね。

そして、ちょっと最近の「格差」は広がり過ぎではないかとも、常々考えているのですよ。

さて前書きを終えて、以下につ3の「学歴格差」を見てみましょう。

➀「大卒者は中卒者より死亡率が低いよ」

今年の2024年3月に「国立がんセンター」は、「中卒者は大卒者に比べて、平均寿命以下で亡くなる確率が約1.5倍になる」との研究結果を発表しています。

「国立がんセンター」が発表した「教育歴別死亡率」によりますと、その差は以下のとおりです。

◎「学歴別死亡率:全死因」

〇「男性」
➀「大学卒以上 :1」
➁「高校卒 :1.16倍」
③「中学卒 :1.36倍」

〇「女性」
➀「大学卒以上 :1」
➁「高校卒 :1.23倍」
③「中学卒 :1.46倍」

https://www.ncc.go.jp/jp/information/researchtopics/2024/0328/index.html
(出典:国立研究開発法人:国立がん研究センター:国勢調査と人口動態統計の個票データリンケージにより日本人の教育歴ごとの死因別死亡率を初めて推計より:10月17日利用)

コロちゃんは、今までにも「学歴別の格差」を社会のいろいろな場面で見てきましたが、命の長さにも「学歴別格差」があるとは、なんともやりきれない思いを感じましたね。

この数値は「適度な格差」と言えるのでしょうか? コロちゃんにはどう見ても「行き過ぎた格差」と見えますよ。

➁「大卒者の生涯賃金は中卒よりも1億円高いよ」

もっとも見えやすい「格差の指標」が「賃金」でしょう。「大卒者」は「中卒者」よりも給料が高いのは、ごく普通に見られる光景です。

次は「生涯賃金の差」を見てみましょう。

このデータは「文部科学省」が発表したものですから正確ですよ。・・・多分。下に書きますね。

◎「学歴別の生涯賃金格差」

➀「中学卒    :2.2億円」
➁「高校卒    :2.4億円」
➂「大学・大学院卒:3.2億円」

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/132/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2018/02/19/1400916_0001.pdf
(出典:文部科学省:高校生等への修学支援に関する参考資料:学歴別の生涯賃金より:10月17日利用)

上記のように「③大学卒・大学院卒:3.2億円」」は、「①中学卒:2.2億円」と比べると「1億円」多く、「➁高校卒:2.4億円」と比べても「0.8億円」も「生涯賃金」が高くなります。

「大学」の学費「500~800万円」を費やしても、充分に経済的には元が取れますね。これを「中学生年代の子どもたち」には周知すべきだとコロちゃんは思いますよ。

そうすれば子どもたちが「人生の選択」でまた違った選び方をするかも知れませんね。

ただこの「中卒者の生涯賃金の5割増しの大卒者の生涯賃金」は「適度な格差」と言えるのでしょうか?

これは人によって評価が一番違う「指標」かと思えますね。

「大卒者」やその中から出て来た「有能な経営者」は、会社の利益の最大化で、はるかに大きい収益を得るのだから、それだけの「高収入」は当然だとする方もいらっしゃるかと思われます。

ただコロちゃんは、トップの高収入は良いかも知れませんが、「中・高卒の生涯賃金」が世代の「再生産」も出来なくなるほど低いのは、「社会の持続性」のためにも認められないと考えますよ。

この「世代の再生産が出来ない」と言う言葉を書いた時に、コロちゃんは頭に浮かぶことがあります。

それは「産業革命時のイギリス」のことです。

18世紀の後半から19世紀の前半のことだと思われますが、「5歳から9歳の子どもの10%以上、10歳から14歳では75%が労働力として働いていた」とされています。

この子どもたちの多くは健康を害して、結婚して次世代を残すことが出来なかったとされており、それが1833年の「一般工場法(9歳未満の労働禁止)」に繋がったとされています。

これを知った時にコロちゃんは、「企業の利益」も大切ですが、それよりも大事なのは「次世代を生みだす家族を形成すること」だと思ったのですよ。

だからコロちゃんは、「中・高卒の生涯賃金」が世代の「再生産」も出来なくなるほど低いのは、「社会の持続性」のためにも認められないとして、現状は「適度な格差」ではないと見ますね。

③「男性の中卒者の生涯未婚率は大卒者の3倍だよ」

次は「学歴別」の男性の「生涯未婚率」を見ると、明らかに大きな差異があります。下記です。

◎「男性:生涯未婚率(50歳時点で結婚経験のない人の割合:小数点以下切り捨て)」

➀「小・中学校卒 :21%」
➁「高校・旧中卒 :11%」
➂「短大・高専卒 :9%」
④「大学・大学院卒:7%」

https://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/tosho/hshiobara.pdf
(出典:帝京大学:未婚率の増大要因の分析より:10月17日利用)

上記を見ると、「➀小・中学校卒 :21%」の生涯未婚率は、「④大学・大学院卒:7%」の3倍ですね。

これは「適度な格差」ではないでしょう。ただでさえ、「少子化の原因は婚姻数の減少にある」と言われる時代です。

「社会」の存続にかかわるような「生涯未婚率」の上昇をもたらすほどの「学歴格差」は、コロちゃんは否定しますよ。

なお、2020年時点の「生涯未婚率」は男性28%。女性18%(※)となっています。

(※国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2023)改訂版」より)

以上で「①死亡率・➁生涯賃金・③生涯未婚率」の3点と「学歴格差」との関係を見てきました。

コロちゃんはどれも「適度な格差ではない」と言う結論ですが、これは「個人の評価」ですから千差万別だと思われます。

しかし、コロちゃんの視点のベースにあるのは「社会の持続可能性(サステナビリティ)」です。

好き嫌いとか個人的嗜好は誰でもありますが、こと「社会の持続可能性」に関しては誰しもが賛同できるでしょう。

コロちゃんは、上記の「学歴格差」により生み出された「①死亡率・➁生涯賃金・③生涯未婚率」の差は、「社会の持続可能性」を危うくする格差として忌避しますよ。

皆さんは、どのようにお考えでしょうか? こんなことを考えるのも、たまにであれば興味深いですよ。

5.「貧困の連鎖をイメージしてみよう」

コロちゃんは「学歴格差」は罪深いと考えています。それはその子どもが被害に会うだけではなく、次の世代にまで「格差」を引き継ぐことになってしまうからです。

「貧困の連鎖」と言う言葉があります。以下のことです。

◎「貧困の連鎖」

➀「親の収入が低い」⇒
➁「子どもに教育格差が生じる」⇒
③「子どもが職業・収入の面で不利になる」⇒
④「親となった子ども世代も貧困となる」⇒
⑤「①に戻る」⇒

上記➀から⑤をループして抜け出せなくなるのが、「貧困の連鎖「と呼ばれる概念です。親となった子ども世代も貧困となれば、その子どもたちにも再び困難が訪れることになります。

更に「結婚」すらできなくなれば、社会の存続が危うくなります。コロちゃんは、この「貧困の連鎖」は罪深いことですから、どこかでリセットしなければならないと考えていますよ。

6.「コロちゃん世帯の家庭の特徴は?」

昨日の記事の内容では、「経済的不利を克服している家庭の特徴」の記載がありました。その内容の内のいくつかを、コロちゃんちではどうだったのかを書いてみますね。以下でしたよ。

◎「経済的不利がある家庭でありながらも高い学力を達成している子供の家庭では、以下の保護者の行動が多い」

➀「毎日子供に朝食を食べさせている」

うんうん、コロちゃんちでは朝ご飯はキチンと食べさせていましたよ。妻が!

➁「子供に本や新聞を読むようにすすめている。子供と読んだ本の感想を話し合ったりしている。子供と何のために勉強するかについて話している」

いやいや、コロちゃんは何にも言わなかったし全部「妻まかせ」でしたね。

③「美術館や劇場,博物館や科学館,図書館に行く」

コロちゃんは図書館には行っていたけど、子どもを連れて行った記憶は・・・あんまりないですよ。妻任せでしたね。

④「蔵書数,子供向けの本の数とも,多い」

うーむ、自分の本は400冊ぐらいありましたけれど、子どもの本はあんまりなかったような・・・?

いやいや、あらためて記憶をたどってみると、コロちゃは「昭和の父親+専業主婦の妻」でしたね。よく子どもたちがグレずに成長したものだと、今思いましたよ。

これは、ひとえに今は亡き「妻」が偉大だったとしか言いようがありませんね。

コロちゃんちでは経済的不利を克服できていたのか?」の問いへの答えは、「妻が偉大だったから克服できた」と言うのが、答えでしたよ。

おっと、「子どもたちが良い子で優秀だった」も付け加えておきましょう。
(´罒`)ニシシ♡

上記の「調査研究」の「大都市において経済的不利を克服している家庭の特徴」は、とても「子育ての参考」になりますから、ご興味のある方はぜひお読み下さいね。

これのサイトアドレスは昨日にもリンクしましたが、もう一度下記にリンクを貼っておきますね。是非一度お読みくださいね。63ぺージありますよ。

https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/07/10/1406896_1.pdf

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Erik KaritsによるPixabayからの画像
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