【社会考】「高等教育」に機会の平等はあるのか?➀

社会

おはようございます。ついさっきコロちゃんは、「【経済考】消費低迷の原因は何か?」の①②の2話を仕上げ終わったところです。
(コロちゃんのリアルタイムは10月8日です)

実は、昨日にこの「【経済考】消費低迷の原因は何か?」を書き終わったのですが、「投稿予約」を使用と画面を見たら、なんと字数が1万字を超えているではありませんか。

コロちゃんは、つい先日に「編集長&株主様」から言われたご指示を思い浮かべましたよ。

by<br>編集長&株主様
by
編集長&株主様

コロちゃん、字数が多すぎるな。

みんなは、隙間時間に読んでいるんだよ。

だから字数は5000字もあれば十分だよ。

ネタを書ききれなかったら、

1日2話投稿にすれば良いよ。

そうだよね。コロちゃんは原稿をカキコキしていると、ついついあれもこれもと書いちゃうのですよ。夢中で書いているから、字数に気が付くのは最後になっちゃうんですよ。

そんなわけで今日は、昨日と一昨日の「【経済考】消費低迷の原因は何か?の①②」と、2話に分ける作業をしていましたよ。

これで読みやすくなっていればいーなー。
(*´罒`*)いー(*´□`*)なー

昨日と一昨日の記事の「【経済考】消費低迷の原因は何か?の①②」をお読みになって、何かお気づきの方はお教え願いますね。

今日は「高等教育に機会の平等はあるのか?」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「高等教育無償化で機会の平等は進んだのか?と、高等教育の就学支援制度とは?」

☆「高等教育支援制度の成果は上がったのか?と、進学すると生涯賃金が1億円お得だよ」

☆「進学すると結婚が出来る・・・男性はねと、コロちゃんと高等教育観」

1.「高等教育無償化で機会の平等は進んだのか?」

コロちゃんは、自分が低学歴でしたから「高等教育」に憧れを持っていました。

そんな理由から新聞をバサバサ読んでいる時に「高等教育無償化の成果:進学機会、広がり限定的」の見出しを見つけて、じっくりと読んでみましたよ。

この記事は「2020年に始まった高等教育の就学支援制度」の成果を調べたものです。執筆者は「浜中義隆:国立教育政策研究所:高等教育研究部長」の署名論考です。

コロちゃんは、その「就学支援制度」そのものを知らなかったので、そこから調べてみましたよ。その「2020年からの就学支援制度」の後に、その「政策」の現段階の成果を見てみましょう。

その前にどのような「問題意識」があるのかを書いておきますね。

日本では「高等教育」は、長らく「親の負担」で子どもに学ばせるのが当然だという社会風潮がありました。

しかし「教育基本法」では、「すべて国民はその能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならない」と定めています。

「機会の平等」という言葉があります。

現状の子どもたちの「高等教育」への道が、親の所得などで左右されているのだとしたら、「教育基本法」の「すべて国民は教育を受ける機会」は平等に与えられていないとなります。

全ての「子どもたちは教育を受ける権利があり、その機会は平等に与えられなければならない」というのが、「教育基本法」の理念だとコロちゃんは考えていますよ。

さて、それでは「日本の高等教育」の現状は、「機会の平等」が保証されているのでしょうか。それを次から見てみましょう。

2.「高等教育の就学支援制度とは?」

コロちゃんが、子どもたちの進学の機会を経験したのは2000年代の初頭から中ごろです。ですから、この「2020年に始まった就学支援制度」を知らなくとも当たり前ですよね。

この「高等教育の修学支援新制度」は、意欲ある子どもたちの進学を支援するため、「授業料・入学金の免除または減額と返還を要しない給付型奨学金」を給付する制度です。

コロちゃんがポチポチ調べたところでは、以下のようになっていました。(短大・高専・専門学校の記載は省略)

◎「高等教育の就学支援制度」

➀「対象になる学校:大学・短期大学・高等専門学校・専門学校」

➁「世帯年収・資産の要件あり」

➂「給付型奨学金の支給額」
●「大学・短期大学・専門学校」
・国公立35万円(自宅通学):自宅外通学(80万円)
・私立 41万円(自宅通学):自宅外通学(91万円)

④「世帯年収にによって支給額が変動」

⑤「授業料等の免除・減額の上限額」
●大学・国公立
・入学金28万円:授業料54万円
●大学・私立
・入学金26万円:授業料70万円

https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/index.htm#:~:text=%E3%80%8C%E9%AB%98%E7%AD%89%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AE%E4%BF%AE%E5%AD%A6%E6%94%AF%E6%8F%B4,%E6%9C%88%E3%81%AB%E9%96%8B%E5%A7%8B%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82
(出典:文部科学省:高等教育の修学支援新制度より:10月8日利用)

うーむ、こんな制度が出来てたんだー?
( ̄へ ̄|||) ウーム

コロちゃんの子どもが進学した時には、学費で苦労しましたからね。その時にあったらよかったのになー。
(*´罒`*)いー(*´□`*)なー

3.「高等教育支援制度の成果は上がったのか?」

今朝読んだ新聞の「署名論考」は、上記の2020年に始まった「高等教育の支援制度」が、施行されて4年経った後の「成果を検証」したものでした。

「浜中:高等教育研究部長」」は、その「検証結果」を以下の様に記載しています。

➀「住民税非課税世帯の進学率が8.5㌽上がったよ」

この「論考」によると、「新制度」の導入前後で「住民税非課税世帯」の高等教育進学率(大学、短大、専門学校)が53.0%から、61.5%に上昇したと書いています。

ということは、「進学率が8.5㌽も上がった」となりますね。

「文部科学省」の推計でも、「住民税非課税世帯の高等教育進学率は18年度の40%から、22年度の57%まで上昇したことが示されている」していますね。

これを見ると、この「高等教育支援制度」は一定の成果を上げているようですね。

➁「私立大が5.4㌽、専門学校が5.7㌽上昇したよ」

次に「進学先の学校種」に着目してみましょう。「支援制度導入前の2016年とその後の2020年の比較」です。

◎「就学支援制度の導入前後の高卒時進路の変化:2016年=2020年」

➀「国公立大:13.7%⇒12.3%」-1.4㌽
➁「私立大:23.1%⇒28.5%」+5.4㌽
➂「短大 :6.8%⇒5.6%」+1.2㌽
④「専門学校 :9.4%⇒15.1%」+5.7㌽
⑤「就職 :33.3%⇒22.3%」-16.6㌽

うーむ、「➁私立大が5.4㌽」、それと「③短大が1.2㌽」「④専門学校も5.7㌽」増加していますね。
( ̄へ ̄|||) ウーム

そして「国公立大」が増えていない理由としては、以下の理由をあげていますね。

「以前から経済的困難者への授業料減免措置が実施されていたことなどで、国公立大に入学可能な学力そうであれば、多少無理をしても進学していたのだろう」

なるほど、家庭環境が「住民税非課税」の貧困層でも、頭の良い子どもは以前から「国公立大」へ進学していたから、「支援制度」が出来ても進学率に変化はなかったということですね。

うーむ、コロちゃんちの子どもたちは、貧しい家庭でしたが「国公立大」へは届かな・・・ゲフンゲフン。
(||´Д`)o=3ゲフンゲフン

➂「大学進学希望率の伸びしろは成績中と下位層だよ」

次に取り上げるのは、「国立教育政策研究所+文部科学省」が、「高校卒業予定者の保護者を対象に実施したアンケート調査」のデータです。

このグラフは、新聞に添付されていたのですが、コロちゃんはその元データをあちこち探して見つけ出しましたよ。
(○゚∀゚σ)゚ミツケタ!

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「国立教育政策研究所 世帯年収別高校の入学難易度別 大学進学希望率」より

https://www.nier.go.jp/05_kenkyu_seika/pdf_seika/r05/r050425-07_honbun.pdf
出典:国立教育政策研究所 高校生の高等教育進学動向に関する調査研究 第二次報告書より(10月7日利用)

上記のグラフは、「国立教育政策研究所」が発表した「世帯年収別・高校の入学難易度別大学進学希望率」です。(新聞掲載と同じグラフです)

この「入学難易度」は、下記のようなものです。

「全国の学校を網羅している『高校偏差値.net・高校受験ナビ』の二つのインターネット上のサイトから,調査対象校(第一次標本)の偏差値情報を入手し,二つの偏差値の平均を5段階に分類したカテゴリを,各高校等の入学難易度を表す便宜的な指標として用いた」

簡単に言えば、グラフの上が「成績が良い」で、下に下がるほど「悪い」となっています。ですから、「上・中の上・中・中の下・下」の5区分ですね。
(個人の成績ではありません。学校単位の偏差値情報です)

分かりやすいように「学力と大学進学希望率」の関係を、下に書き出しますね。「入学難易度別」はコロちゃんが勝手に「学力上・中・下」と書き換えますね。

上記のグラフの横軸は「世帯年収」です。

上記のグラフの「世帯年収」が一番貧しい「400万円以下の大学進学希望率」と、一番裕福な「1050万円以上の大学希望進学率」の差を見てみましょう。

この差が大きければ「高等教育の機会の平等がない」、小さければ「高等教育の機会の平等がある」と見れますね。

◎「大学希望進学率:所得400万円以下=所得1050万円以上」

➀「学力:上 :94.4%=99.7%」 5.3㌽差
➁「学力中の上:86.6%=97.6%」11.0㌽差
➂「学力中  :73.2%=87.0%」13.8㌽差
④「学力中の下:55.6%=82.5%」26.9㌽差
⑤「学力下  :35.1%=70.3%」35.2㌽差

https://www.nier.go.jp/05_kenkyu_seika/pdf_seika/r05/r050425-07_honbun.pdf
(出典:国立教育政策研究所:高校生の高等教育進学動向に関する調査研究:第二次報告書より:10月7日利用)

うーむ、この結果は興味深いですね。
( ̄へ ̄|||) ウーム

上記の数字は、左側が「所得400万以下(貧乏)」で、右側が「所得1050万円以上(富裕)」なのですが、➀~⑤の学力によって「大学進学希望率」に差が生じています。

分かりやすく上記グラフの特徴を「調査報告書の内容」から箇条書きに書いてみますね。

❶「学力上位層(➀➁)は世帯収入による大学進学希望率の差は小さい。ただし学力中の上➁では400万円未満の大学希望進学率が低い」
・学力上➀  :5.3㌽差
・学力中の上➁:11㌽差

この結果は「高等教育支援制度」が、「学力上➀:5.3㌽差」では成果を上げていて、所得が低い世帯でも進学希望率が高くなっていることを示していますね。

しかし「学力中の上➁11㌽差」では、進学希望率まだまだ低いとなっていますね。

➋「学力中位層(➂④)は世帯収入による大学進学希望率の差が大きい」
・学力中➂   :13.8㌽差
・学力中の下④:26.9㌽差

この結果を見ると「学力中の下④:26.9㌽差」が大きいです。

「報告書」では、この層が「学力面での大学進学/非進学の境界層に当たると考えられ、それゆえ家庭の経済状況の影響が現れやすい」としていますね。

➌「学力下位層(⑤)は世帯年収1050万円以上のみ大学進学希望率が大きくなっています」
・学力下⑤:35.2㌽差

上記の結果を見ると、学力が高いほど「所得の差」による「大学希望進学率の差」は小さく、学力が低いほど「所得の差」による「大学進学希望率の差」が大きくなっています。

これを「浜中:高等教育研究部長」は、以下のように書いています。

「したがって真に機会平等を達成しようとすれば、学力中下位層を対象に『中の上』所得層まで段階的に給付型の支援を拡充することが必要になる」

「実際には学力中下位層に限定するわけにはいかず、世帯収入のみが規準となろう」

これを簡単に言えば、学力が高い層は「貧乏家庭」でも「大学進学」をしているから、「機会の平等」を追求しようとするならば、学力が低い層の「中流家庭」まで支援の拡大だよとなりますね。

コロちゃんは、「高等教育支援制度」と聞くと、直ぐに「貧しい家庭の頭の良い子どもが進学したくとも出来ない」ことが、直ぐに頭に浮かびますが、このグラフを見るとそうではないですね。

「所得400万未満層の大学進学率は94.4%(学力:上)」で、「所得1050万円以上(学力:上)の99.7%」と比べても5.3㌽の差しかありません。

そして「浜中研究部長」の「真に機会平等を達成しようとすれば、学力中・下位層を対象に『中の上』所得層まで段階的に給付型の支援を拡充することが必要」を実現するには、お金がかかりますね。

コロちゃんは、ここまで読んで思わず「うーむ」と唸ってしまいましたよ。
( ̄へ ̄|||) ウーム

今後はこの層(学力中・下位層)まで「支援制度の拡充(奨学金の充実)」が必要とされてくるのでしょうね。

具体的には「所得制限の緩和」になるでしょう。予算がかかりますね。どっから予算をもってくるんでしょうか?

なお、上記データの出典の「国立教育政策研究所:高校生の高等教育進学動向に関する調査研究:第二次報告書」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。219ページあります。

https://www.nier.go.jp/05_kenkyu_seika/pdf_seika/r05/r050425-07_honbun.pdf

④「親の教育経験や家庭の文化的背景の方が影響するよ」

上記でご紹介した「国立教育政策研究所の高校生の高等教育進学動向に関する調査研究第二次報告書」には、「親の学歴別の大学進学希望率」のデータも記載されています。

その報告書によると「両親の片方もしくはいずれかが大卒の場合、低所得層であってもその大学進学希望率は、両親ともに非大卒の中・高所得層よりも高いことが示されている」としています。

つまり「親の教育経験や家庭の文化的背景の方が、世帯年収よりもよほど強く進路選択に影響する」としているのです。

コロちゃんは、ここまで読んでコロちゃんちは例外だったよと思いましたね。コロちゃんも妻も貧しい家庭で育ちましたから、高等教育に進むことは出来ませんでした。

コロちゃんちは父親がいませんでしたから、家庭環境が良いとは言えませんでしたよ。

しかし、その結果コロちゃんは「高等教育への憧れ」を持つようになりましたから、子どもたちもスムーズに進んでいきましたね。

なお、スムーズに行ったのは「進学希望」だけで「教育費」はスムーズどころか四苦八苦しましたけれどね。

なお、これまでの上記の「高等教育に機会の平等はあるのか?」を探った切っ掛けとなった、「浜中研究部長」の署名入りの「新聞論考」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

「高等教育無償化」の成果 進学機会、広がり限定的 浜中義隆氏(国立教育政策研究所 高等教育研究部長) - 日本経済新聞
国立大の授業料問題をきっかけに大学進学にかかる費用負担が関心を集めている。給付型奨学金の支給や授業料免除を行う国の修学支援新制度について、国立教育政策研究所の浜中義隆・高等教育研究部長は教育の機会均等への寄与は今のところ限定的で、支援を拡充する場合も課題が伴うと指摘する。2020年度に「高等教育の修学支援新制度」が始ま...

4.「コロちゃんと知識への渇望」

上記で「浜中研究部長」の署名入りの「2020年に始まった高等教育の就学支援制度」の成果を調べた新聞の論考をご紹介してきたのですが、もう字数が6000字を超えてしまいました。

それで続きは、明日に書き繋ぎますね。あと4000~5000字を、コロちゃんの考え方と意見を中心に書きたいと考えています。

ただ、このまま終わるのもちょっと物足りないので、コロちゃんの「教育と知識への考え」を書いて終わりたいと思いますね。

コロちゃんは、知らなかったことを知るのが好きです。そしてもっと好きなのは、「ファクト」を知ることよりも「認識が変わること」に喜びを感じますね。

一つの物事の「ファクトの知識」がどんどん積み上がっていくと、突然「ファクトの領域」が拡がる感覚を得ることがあります。ものの見方や価値観が変化するのです。

その時にコロちゃんは、背筋が震えるような快感を感じますね。一度これを感じると、病みつきになってしまいますよ。「知識を渇望する」ようになりますよ。

「量は質に転嫁する」とは「物理学の法則」ですが、これは「知識」にも当てはまるとコロちゃんは考えていますよ。

俗にいう「目からウロコ※」という言葉も同じようなことを指していると思いますよ。

(※目から鱗:新約聖書:使徒行伝より:パウロがキリストの教えによって改心し洗礼を受けた際に目から「ウロコのようなもの」が落ちて見えなかった目が見えるようになったというエピソードから)

さてはて、コロちゃんの目からは今後何枚ぐらいウロコが落ちるでしょうか。コロちゃんはいつも楽しみにしていますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

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