おはようございます。今朝早く、コロちゃんのスマホにメールがポロンと着信しました。
コロちゃんは、「こんな朝から誰からだろう?」と思いながら、画面を見ると「編集長&株主様」から今朝の「コロちゃんの清貧ライフ」の記事内容についてのクレームでしたよ。
編集長&株主様
おい、コロ!
パーセンテージの小数点は
切り捨てって言ったよな!
まだ記事で残ってるゾ!
あらら、朝1番から「編集長からの記事クレーム」だよ。そういえば、以前に「読みにくいから%の小数点以下は切り捨てにしろ」って言われてたなー。
ホントに細かいんだから、ああいうのを「クレーマー」って・・・・いえ、何でもないです。
…( ̄。 ̄;)ブツブツ
今日は「コロちゃんの医療費負担を3割にしろって言ってるよ」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「健保連が70~74歳の医療費負担を3割にしろって言ってるよと、健保連の要望は高齢者の定義を変えろだよ」
☆「健保連の今年度の赤字は1367億円だってと、増税と資産把握が出来れば良いね」
☆「コロちゃんはベーシックサービスを推しですと、コロちゃんは健保組合に同情するよ」
☆「コロちゃんと医療保険」
1.「健保連が70~74歳の医療費負担を3割にしろって言ってるよ」
コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると、1面に「70~74歳の窓口負担3割に」という見出しが目に入りました。
コロちゃんは、現在この見出しの「70~74歳」の真ん中の年齢ですから、ビックリしてその内容をじっくりと読んでみましたよ。
現在のコロちゃんの「医療費窓口負担」は「2割」なのですよ。それが今後「3割」に上がるとなると、「清貧ライフ」にも影響が及びますよ。
この「70~74歳の窓口負担3割に」は、決まったことではないですよ。これはあくまでも「健保連(全国健康保険組合連合会)」が発表した「要望」です。
コロちゃんは、3日前に『【経済考】「医療費3割負担拡大」お金のある所から取ろうよ』という記事で、「医療費3割負担」には賛成していますが、それは「お金のあるところから取る」ですよ。
高齢者には「資産のある方」も沢山いらっしゃるのですから、そんなところからはどんどん取るべきだということであって、コロちゃんのような「貧しい高齢者」から取るなんて言語道断ですよ。
ヽ(`Д´💢)ノ ムカー
2.「健保連の要望は高齢者の定義を変えろだよ」
コロちゃんは、「貧しい高齢者」からも医療費を吸い上げようとする「鬼畜な要望(※)」とは、どんなことを言っているのかと、ポチポチと探してみましたよ。
(※コロちゃんの偏見です)
(╭☞• ⍛• )╭☞ミツケタ!
それは「健康保険組合連合会」が、10月3日に発表した「令和5年度 健康保険組合決算見込と今後の財政見通しについて(概要)」というペーパーの中に記載されていました。下に書き出しますね。
➀「前期高齢者の定義を65~74歳から70~74歳に変えろって」
この「要望」では、「今後の課題への対応:現役世代の負担軽減に向けて」として、以下の「高齢者医療制度のあり方の見直し 」を提起しています。下に書き出しますね。
◎「年齢を5歳引上げ【70-74歳】を前期高齢者とし、窓口負担割合については原則3割負担へ」
これを見ると「現在の定義の65~74歳の高齢者(前期高齢者)」のうち、「65~69歳」は「前期高齢者」ではなくなりますね。
さらに「70~74歳」の方の「医療費窓口負担」は2割から3割に増えます。ここにコロちゃんも入りますね。
➁「後期高齢者(75歳以上)も3割負担に」
さらにこの「要望」では、「後期高齢者(75歳以上)」の負担増も提起しています。下に書き出しますね。
◎「 【75-79歳】について現役並み所得者(3割負担)以外、原則2割負担へ」
うーむ、この要望が通ると大分「高齢者の医療費負担」が上がりますね。若い方はこれを読んでもピンとこないと思いますから、次に並べて比較してみましょう。
◎「高齢者の現在の医療費負担⇒この要望での医療費負担」
➀「65~70歳未満:3割負担⇒3割負担変わらず」
➁「70~74歳:2割負担(現役並み所得者は3割)⇒原則3割負担」
➂「75歳~79歳:1割負担(現役並み所得者は3割)⇒原則2割負担(現役並み所得者は3割)」
この要望では、「79歳以上」については言及していませんから、おそらく「79歳以上は現行の1割負担」のままなのかもしれません。
➂「貧しい高齢者を忘れてはいないか?」
上記の「健保連の要望」に対して、コロちゃんの視点は2つあります。下記ですね。
➊「高齢者の定義を変えようとしている」
・現行の医療制度では、65歳以上75歳未満を「前期高齢者」、75歳以上を「後期高齢者」と定義しています。それを「70~74歳を前期高齢者・75歳以上を後期高齢者」と変えようと要望しています。
これは、おそらく「健保連」は事前に厚生省の官僚と話し合っているとコロちゃんは考えましたよ。
「政府」の官僚さんたちは、将来は「企業定年も70歳」として、「高齢者は70歳まで働く」ことを世の中に周知する考えなのではないでしょうか。
➋「貧しい高齢者の負担が増える」
・この要望では「70~74歳:2割負担⇒3割負担(コロちゃんはココ)」「75歳~79歳:1割負担⇒2割負担」と一律に医療費負担が増えます。
コロちゃんが望むのは「豊かな高齢者から負担増を」です。「貧しい高齢者の負担を増やす」ことではありません。
70歳代の「高齢者」の中で「金融資産ゼロの世帯は19%※」です。
(※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年より」
だいたい2割の「高齢者世帯」は「資産ゼロ」なのですよ。この方たちまで「医療費負担」を上げようとすることには、コロちゃんは反対しますよ。
なお、この「健康保険組合連合会」の上記の要望が記載された「令和5年度 健康保険組合決算見込と今後の財政見通しについて(概要)」を読んでみたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
https://www.kenporen.com/include/press/2024/20241003_02_01.pdf
3.「健保連の今年度の赤字は1367億円だって」
上記のような「健保連の要望」が出てきた背景として、報道では「苦しい台所事情」を報じています。
新聞では「健康保険組合連合会(健保連)」の2023年度の経常収支は、全体で1367億円の赤字と11年ぶりの大きさだったと報じられています。
その赤字の理由は、以下の2つとされています。
◎「健保連赤字の理由」
➀「医療費の増加」
・がんや難病に効く高額の新薬が開発された。
➁「高齢者拠出金の増加」
上記の「②高齢者拠出金の増加」については、ちょっと詳しく見ておきましょう。
「健保連の令和5年度 健康保険組合決算見込」を下に書きますね。数字は100億円単位以下は切り捨てで読みやすくします。
◎「令和5年度決算見込」
➀「保険料収入 :8.7兆円」
➁「保険給付費 :4.7兆円」
➂「高齢者等拠出金:3.6兆円」
④「経常収支差引額:▲1376億円」
上記の「➀保険料収入:8.7兆円」が、「働く皆さん」が給料から天引きされている「健康保険料」ですね。
そして、「➁保険給付費:4.7兆円」とは、「働く皆さん」が病気・ケガの時に支払われる「医療費」です。
最後の「➂高齢者等拠出金:3.6兆円」が、「前期高齢者納付金(65~74歳)1.4兆円」と「後期高齢者支援金(75歳以上)2.1兆円」です。
この二つは「若い方から高齢者への仕送り」といってよいですよね。
ですから、この「健保連の会計報告」を読むと、働く皆さんから集めた「保険料の使い道」は、「自分たちの医療費6割」と「高齢者への仕送り4割」となっています。
これを見ただけでも、ちょっと「仕送り金額が多いな」と思っちゃいますけれど、高齢化の進行でこの「仕送り金額」も今後増えることが予測されています。下に書きますね。
◎「高齢者拠出金の予測」
➀「2023年度:3.6兆円」(実績)
➁「2027年度:4.3兆円」(予測)
うーむ、これは「家庭の家計簿」で言うと、「家族の生活費」よりも「親への仕送り金額」が多くなってくるってことですよね。しかも4年後には「仕送り額が0.7兆円」も増えます。
( ̄へ ̄|||) ウーム
コロちゃんには、どう見ても「制度の限界」に見えますね。この「高齢者拠出金制度」は2008年に出来たと聞いていますから、16年で行き詰ったということなのでしょう。
上記の「健保連」の「要望」の「前期高齢者の定義の変更」や「高齢者医療費の負担割合の変更」で、取り敢えず今の赤字は解消できるのかも知れませんが、それは「一時凌ぎ」じゃないですか?
「日本の少子高齢化」は、今後も長く続きます。何処まで人口が減り続けるのかはわかりませんが、既に「人口減少」は確定された事実です。
もっと「抜本的な制度改革」が必要なのではないかとコロちゃんは愚考しますよ。
4.「増税と資産把握が出来れば良いよね」
ここで「こうすればみんな解決」みたいなプランを提起出来れば、「コロちゃんは凄い」と言われるのでしょうけれど、そんな「最終案」がコロちゃんの頭に浮かぶはずはありません。
何しろ、日本で一番優秀な(はずの?)「政府の官僚の皆さん」が打開策を打ち出せていないのですから、コロちゃんごとき市井の「清貧老人」に「解決プラン」が考え出されるわけはありません。
しかし、上記でここまで書いて来て、何もプランを出さなければ、これこそ「尻切れトンボ」ですよね。
そこで二つのプランを提案しますよ。上記の「医療費3割負担の拡大」も、突き詰めれは「財源」をどこに求めるかですよね。
「若い世代からの支援金」に頼るか、「高齢者の医療費負担3割拡大」に求めるか、それとも別の「財源」を引っ張ってくるのかの選択になっています。
そこでコロちゃんのプランは下記ですよ。
◎「財源を考える」
➀「増税」
➁「高齢者の資産把握」
➀の増税は最後にお話ししますね。まずは➁の「高齢者の資産把握」を考えてみます。
誰しもが高齢になると「医療費・介護費」がかかるようになります。そしてその費用の大部分は、「若い方からの仕送りと税金」によって賄われています。
そのような「貴重なお金」により、高齢期の「医療費・介護費」は賄われていますのです。
だから、これを利用しようとする高齢者は「資産の申し出」をしてもらって、「裕福な高齢者」には一部の負担をしてもらいたいと考えますね。
「貧しい高齢者」には援助をして、「豊かな高齢者」には負担をしていただく。お金は「あるところ」から取って、「ないところ」に配るのが原則ですよ。
その為には「マイナンバーカード」があるのですから、「高齢者」の方々には「銀行などの全ての金融機関」と紐付けをしていただくとすれば安上がりに制度が創れるのではないでしょうか。
5.「コロちゃんはベーシックサービスを推しです」
最後に、上記の「財源」の「増税」についてコロちゃんの考察を書いてみましょう。
コロちゃんは、「井出英作慶応大学教授」が提唱している「ベーシックサービス」に共感しているのです。
この「ベーシックサービス」と言うのは、「医療・介護・教育・障がい者福祉」の自己負担分を無料化するというものです。
そんなことをしたらいくらかかるんだよと、誰しもが思いますよね。コロちゃんもそう思っていましたよ。
しかし、「井出教授」の試算では「消費税16%分」としています。
その「消費税16%」が実現できれば、「医療・介護・教育・障がい者福祉」の自己負担分を無料化した上で、「住宅手当の創設」と「失業給付の充実」もできると主張しています。
この「消費税16%」を計算すると、44.8兆円となります。
(消費税16%×2.8兆円=44.8兆円)
もちろん現行の「消費税10%」は、もう使い道が詳細に決まっていますから、無くするわけにはいかないので、上記のプランは「+現行消費税10%」となり、「消費税26%」とかなり高くなります。
しかし、現在の税収は「消費税」以外にも多くの項目があります。
「井出教授」は、「消費税」を軸に、「所得税」と「法人税」を組み合わせるとしています。とりわけ「消費税は外せない」と主張します。
なぜかと言うと「消費税」は1%引き上げると約2.8兆円の税収が見込めると言います。
でも「富裕層」の税収を1%上げても1400億円程度、法人税率を1%上げても5000億円程度の税収しか生まれないというのです。
この「消費税16%」を他の税に置き換えた場合は、「所得税ならば120%」、「法人税ならば34%」の引き上げが必要となり、到底現実的ではないと主張しています。
このように「井出教授」は、「消費税+所得税+法人税」を組み合わせて「増税」し、その財源で「医療・介護・教育・障がい者福祉の自己負担分を無料化できる」と主張しているのです。
コロちゃんは、どうせ「増税する」ならば、上記の「消費税+所得税+法人税」に加えて「金融所得課税+相続税」も対象としたら良いと思っていますよ。
そして「自己負担分を無料とする」のが難しいのならば、官僚の皆さんに「制度のベストミックス」を考えていただけば、問題は解決ですよ。
この「井出教授の著書」の「どうせ社会が変えられないなんてだれが言った?」(小学館:2021年)の【読書考】をコロちゃんが書いてますから、お読みになりたい方は以下のリンクのクリックをお願いします。
6.「コロちゃんは健保組合に同情するよ」
今日の記事は、コロちゃんの「医療費が3割負担」になるかも知れないと思って書きましたよ。(現在は2割負担)
そして、その「要望」を出した「怪しからん団体※(健保連)」の懐事情を見てみましたら、なんとも・・・「無理もないよね」、と思わず同情してしまいましたよ。
(※コロちゃんの偏見です)
だって、この「健保連(健康保険組合連合会)」って、全国の「大手企業の健康保険組合」の連合体なのですが、加盟する1380組合の内の「726組合(53%)」が赤字だって言うのですよ。
「赤字」が続けば、「健保組合」は解散せざるを得ません。
会社員は「協会けんぽ(主に中小企業が加入する健康保険組合)」に移れますが、「企業の健保組合」は解散となり、職員は失業となるでしょう。
その「赤字の理由」が、「高齢者への仕送りが増えたこと」となると、「要望で愚痴ぐらい言いたくなるよなー」、とコロちゃんはちょっと同情しちゃたのですよ。
そういう訳で、上記のコロちゃんの結論は「抜本的な医療制度の改正」となりましたよ。
だけど、できるかなー。
むずかしいだろなー。
できればいいなー。
(*´罒`*)いー(*´□`*)なー
7.「コロちゃんと医療保険」
コロちゃんは記憶を遡って探ってみると、今までの人生で「大きな病気・ケガ」と言ったら、1970年代の20代の頃に2回「吐血して十二指腸胃潰瘍」と診断されたことがあるだけです。
その後は、60歳の直前に「胆のう結石」で入院しましたが、その後の60代になってから、矢継ぎ早に「大腸がん・悪性リンパ腫」が発症しました。
この「大腸がん・悪性リンパ腫」は、どちらも「治癒」となったのですが、コロちゃんの場合を見ると「医療費」は「若い時はあまりかからずに高齢になると膨れ上がる」ことの典型例ですね。
そしてコロちゃんの妻は、もっとハッキリしています。彼女が入院したことは、20代から60代になるまで一度もありませんでした。(出産時を除く)
妻の最初の「大病」が、60代後半になってから発症した「脳梗塞と肺がん」です。
彼女も「若い時の医療費は掛からず、高齢になって初めて高額となった例」の一つですよ。
おそらく、世の中のほとんどの高齢者の皆さんが、このコロちゃん夫婦と同じ体験をしていると思いますよ。
だからコロちゃんは、現在の日本の「医療保険制度」を素晴らしい制度だと思っていますし、今後持続性を持った制度に変えることには賛成しますよ。
しかし、その方法は「豊かな高齢者」に負担してもらい、「貧しい高齢者」から取らない方法を考えてもらいたいとコロちゃんは思っていますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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