【経済考】30歳の「将来の年金額」が公表されたよ

経済

おはようございます。コロちゃんは、たった今昨日の「【社会考】選択的別姓制度へのみんなの意見を見る」という投稿記事を書き終えたのですが、ちょっとガックリしています。

その理由は、もう「投稿する原稿」のストックがたった2話しか残っていないのですよ。

いつものコロちゃんは、だいたい4~5話の「原稿をストック」して、余裕を持ってこの投稿記事を連日投稿しているのです。

ところが、先日に「ウオーキング大会」で丸1日行動してから、ちょっとリズムが狂ってしまいましたよ。

どう「リズムが狂った」のかと言うと、「投稿原稿の字数が長くなった」のです。

「【生活考】ウオーキング大会に行ってきました」は9000字、「【社会考】選択的別姓制度へのみんなの意見を見る」は1万1000字です。

コロちゃんは、「編集長&株主様」から、「読み手は隙間時間によむんだから4000字ぐらいにしろ」と言われていましたから、どう考えても長すぎる原稿ですよね。

よし「今日の記事は絶対に4000字で〆るぞ!」と決意も新たに、今日は「30歳の将来の年金額が公表されたよ「」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「将来の年金額の見える化が出て来たよと、2024年に65歳になる男女の年金額は5種類あるよ」

☆「単身高齢者は年金だけで生活できるか?と、現在30歳の将来の年金額を見てみよう」

☆「年金だけでは生活できない時代が来るよと、コロちゃんと社会保障制度」

1.「将来の年金額の見える化が出て来たよ」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「厚労省/年金受給額/7種類提示」との見出しが目に入りました。

コロちゃんの「清貧生活」は「年金」が頼りですから、新聞で「年金の話し」が出てくると、じっくり読んでしまうのですよ。

この記事は、「厚生労働省」の「社会保障審議会(年金部会)」が、将来の年金額を試算したデータを発表したというものでした。

コロちゃんは、直ぐにポチポチとその「資料」を探して読みましたよ。

今回発表された「年金のデータ」は、以下の2つの年代の方の「将来の年金額」です。下記ですね。

◎「将来の年金受給額試算」

➀「現在65歳(1959年生まれ)の男女の年金額」
➁「現在30歳(1994年生まれ:2059年に65歳)の男女の年金額」

上記の「2つのケース」の年金受給額を、初めて「7種類」明らかにしたと報じられていますね。今までに発表されていたのは、以下の2種類だけでした。

◎「今までに発表されていたモデル年金:2024年度」

❶「会社員と専業主婦の世帯      :月23万0483円」
❷「自営業が対象の国民年金(基礎年金):月6万8000円」

(出典:日本年金機構より)

今どき「会社員と専業主婦の世帯」は、もう少数派となっていますよね。「未婚」の方も「共働き」の方も、上記の「モデル年金」では将来の年金受給額のイメージがつかめないでしょう。

今回の「厚生労働省」の発表は、「おひとり様」の将来の年金受給額が分かります。

ですから対象の「30歳の男女」だけではなく、20代・40代の方たちにも、老後の年金のイメージが見えてくると思いますよ。

さてそれでは次から、今回の発表をコロちゃんが分かりやすく説明してみますね。

2.「2024年に65歳になる男女の年金額は5種類あるよ」

まずは、今年2024年に65歳になる男女の年金額を、発表から見てみましょう。

現在30代・40代の方には興味が薄いかと思われますが、順次、この後からご紹介しますから、もう少しご辛抱ください。下記をご覧ください。

◎「2024年に65歳:年金額:男性」

➀「厚生年金20年以上:17.0万円」
➁「国民年金20年以上 :6.1万円」

◎「2024年に65歳:年金額:女性」

➀「厚生年金20年以上:13.0万円」
➁「国民年金20年以上 :6.0万円」
③「専業主婦20年以上 :7.5万円」

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001325262.pdf
(出典:厚生労働省:社会保障審議会年金部会:多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方についてより:11月7日利用)

さて、この後に「現在30歳の1994年度生で2059年度に65歳になる男女の年金額」を、ご紹介するべきなのですが、その前にちょっと回り道をして、上記の「年金額」で生活費が賄えるかを見てみましょう。

3.「単身高齢者は年金だけで生活できるか?」

上記で発表された「2024年に65歳になる男女の年金額」を見ると、「月6.0万円~17万円」の範囲内です。

皆さんはこの年金額で「1ヶ月の生活」が出来るのでしょうか?
( ̄へ ̄|||) ウーム

それでは、まずは昨年2023年に「単身高齢者」の皆さんが、どの位の金額で生活をしていたのかを見てみましょう。

➀「単身高齢者の1ヵ月の生活費は15.8万円だよ」

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「総務省統計局 家計調査報告」より

https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2023.pdf
出典:総務省統計局 家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要より(11月7日利用)

上記のグラフは、「総務省統計局」が発表した2023年の「高齢単身無職世帯」の「家計収支」です。

この「家計収支」には、詳細な数字のバックデータも記載されていますので、下記に書き出します。わかりやすいように、¥1000円未満を四捨五入します。

〇「高齢単身無職世帯」
◎「実収入      ¥12.7万円」

◎支出
➀「非消費支出   ¥1.2万円」
➁「食費      ¥4.0万円」
➂「住居      ¥1.3万円」
➃「光熱・水道   ¥1.4万円」
⑤「家具・家事用品 ¥0.6万円」
⑥「被覆及び履物  ¥0.3万円」
⑦「保険・医療    ¥0.8万円」
⑧「交通・通信   ¥1.5万円」
⑨「教養・娯楽   ¥1.5万円」
⑩「その他の消費支出¥3.1万円」
●「総計       ¥15.8万円」

https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2023.pdf
(出典:総務省統計局:]家計調査報告 家計収支編:2023年(令和5年)平均結果の概要より:11月7日利用)

上記を見ると、昨年2023年の「65歳以上の単身高齢者」の家計支出は、「月15.8万円」です。

なお、コロちゃんちの「家計簿」を見ると、もう少し少ない月12万円ぐらいで生活していますね、「清貧」ですから。
(^^)v

➁「今年65歳の男女の多くは年金だけでは生活できません」

今年「65歳になる男女の年金額」は、上記でご紹介しましたが、「単身高齢者」が生活に必要な金額の「月15.8万円」を超えているのは、「男性:➀厚生年金20年以上:17.0万円」だけでした。

それ以外の方は、全て「月15.8万円」を下回っています。

要するに「2024年に65歳となる単身高齢者の男女」の大部分は、「年金だけでは生活費が賄えない」のです。

4.「現在30歳の将来の年金額を見てみよう」

さて、やっと「現在30歳の1994年度生で2059年度に65歳になる男女の年金額」に入れましたよ。

こちらの「30歳の男女」が「65歳」になるのは35年後の2059年になります。その「35年間」の間の「日本経済の成長」を、下記の2つのケースに分けて「将来の年金額」を推計しています。

◎「日本経済の成長ケース」

➀「成長型経済移行・継続ケース(労働参加進展)」
➁「過去30年投影ケース(労働参加漸進)」

コロちゃんは、「日本の将来の成長」は下の方の「➁過去30年投影ケース(労働参加漸進)」に着地すると考えていますよ。

➀「現在30歳の男性の年金額」

最初は「男性」です。さて今から35年後の年金額はいくらぐらい受給できるでしょうか?

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 1994年生まれ 現在30歳の年金額:男性」より

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001325262.pdf
出典:厚生労働省:社会保障審議会年金部会:多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方についてより:11月7日利用)

上記のグラフは、「厚生労働省」が発表した「現在30歳の男性の35年後に受給する年金額」です。「厚生年金・国民年金別」になっています。

このグラフは「過去30年投影ケース」です。下に書き出しますね。後ろに「成長ケース」も記載しておきます。

◎「2059年に65歳:年金額:男性」(現在30歳)

➀「厚生年金20年以上:15.8万円」(成長ケース22.9万円)
➁「国民年金20年以上 :6.3万円」(成長ケース10.0万円)

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001325262.pdf
(出典:厚生労働省:社会保障審議会年金部会:多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方についてより:11月7日利用)

うーむ、上記で確か「2023年の65歳以上の高齢者の生活費は月15.8万円」でしたよね。

上記の「現在30歳」の男性の年金額の、「①厚生厚生年金20年以上:15.8万円」とちょうど同じじゃないですか。
( ̄へ ̄|||) ウーム

それに「自営業の国民年金(6.3万円)」では、とても生活が出来ないですよね。

➁「現在65歳と30歳の男性の年金額を比べてみる」

次に「現在65歳になる男性の年金額」と「現在30歳になる男性の将来の年金額」を比べてみましょう。

◎「2024年65歳男性(左側)と現在30歳男性の年金額の比較(右側)」

➀「厚生年金20年以上:17.0万円」⇒「15.8万円」
➁「国民年金20年以上: 6.1万円」⇒ 「6.3万円」

おー、「➀厚生年金:17.0万円⇒15.8万円」は、大分減っていますね。これでは不満も出ますよ。「年金制度改革」の必要性が高くなったと、コロちゃんは考えましたよ。
( ¯ O¯)おー

もちろん「成長ケース(上記後段)」になれば別ですよ。「厚生年金22.9万円:国民年金10.0万円」になりますからね。

しかしコロちゃんは「成長ケース」は実現せずに、「過去30年投影コース」の方になると予想していますよ。次に「女性」の方を見てみましょう。

③「現在30歳の女性の年金額」

次は「女性」です。さて今から35年後の年金額はいくらぐらい受給できるでしょうか?

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 1994年生まれ 現在30歳の年金額:女性」より

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001325262.pdf
出典:厚生労働省:社会保障審議会年金部会:多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方についてより:11月7日利用)

上記のグラフは、「厚生労働省」が発表した「現在30歳の女性の35年後に受給する年金額」です。「厚生年金・国民年金・専業主婦別」になっています。

このグラフは「過去30年投影ケース」です。下に書き出しますね。後ろに「成長コース」も記載しておきます。

◎「2059年に65歳:年金額:女性」(現在30歳)

➀「厚生年金20年以上:12.4万円」成長ケース18.4万円
➁「国民年金20年以上 :5.8万円」 成長ケース 9.4万円
③「専業主婦20年以上 :6.5万円」成長ケース10.5万円

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001325262.pdf
(出典:厚生労働省:社会保障審議会年金部会:多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方についてより:11月7日利用)

うーむ、上記では「65歳以上の高齢者の2023年の生活費は月15.8万円」でしたよね。前段の「過去30年投影コース」では、「6.5~12.4万円」ですから全てが下回っています。
( ̄へ ̄|||) ウーム

「単身の高齢女性」は、とても「年金」だけでは老後の生活が保てないですね。

「成長ケース」でも「厚生年金20年以上:成長ケース18.4万円」だけが、生活費を賄える結果となっています。

ただコロちゃんは、上記しましたように「成長ケース」は実現せずに「過去30年投影コース」に着地すると考えていますよ。

それに「自営業の国民年金(5.8万円)」では、とても生活が出来ないですよね。

➃「現在65歳と30歳の女性の年金額を比べてみる」

次に「現在65歳になる女性の年金額」と「現在30歳になる女性の将来の年金額」を比べてみましょう。

◎「2024年65歳女性(左側)と現在30歳女性の年金額の比較(右側)」

➀「厚生年金20年以上:13.0万円」⇒「12.4万円」
➁「国民年金20年以上 :6.0万円」⇒ 「5.8万円」
③「専業主婦20年以上 :7.5万円」⇒ 「6.5万円」

おー、大分減っていますね。「男性」の場合と同じですね。「年金制度改革」の必要性が高くなったと、コロちゃんは考えましたよ。
( ¯ O¯)おー

女性の場合は、「成長ケース」でも「厚生年金12.4万円:国民年5.8万円:専業主婦6.5万円」でしかありませんから、「単身高齢女性」となると生活費に困ることになりますね。

なお、この「厚生労働省」が発表した「社会保障審議会(年金部会)」の「多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方について」との資料をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。19ページありますよ。

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001325262.pdf

5.「年金だけでは生活できない時代が来るよ」

上記まで「2024年に65歳になる男女と30歳の男女の将来の年金額」を見てきました。

コロちゃんが、読んだ感想は「国民に年金だけでは老後の生活が保てないとの覚悟を迫る内容」だと感じましたね。

➀「65歳から20~30年の長い老後が待ってるよ」

「人生100年時代」と言われる今日は、65歳以降の長い老後生活が待っています。

「平均寿命と最多死亡年」を見ておきましょう。下記ですよ。

◎「平均寿命と最多死亡年」

①「平均寿命:男性81.09歳、女性87.14歳」
(厚生労働省:令和5年簡易生命表より)

②「最多死亡年:男性88歳、女性93歳」

上記を見ると65歳以降の老後の期間は、男性で20年以上・女性は30年近くになる可能性もあります。

お国は、その長い年月を「年金収入だけでは生活できないよ」と言いたいのでしょうね。

コロちゃんは、以前に「年金問題の専門家」の言葉で、「年金官僚が口が裂けても言えないことがある。それは『年金だけでは老後の生活が出来ない』と言う言葉だ」と読んだことがありました。

その理由として挙げたことは、「年金だけしか所得がない高齢者が4割いるから」と記載してありました。

その実態を、次に見てみましょう。

➁「年金所得しかない高齢者世帯は4割あるよ」

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合」より

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa23/dl/03.pdf
出典:厚生労働省:2023(令和5)年:国民生活基礎調査の概況より(11月7日利用)

上記のグラフは、「厚生労働省」が発表した「公的年金を受給している高齢者世帯の年金所得の割合」です。

一言でいうと「高齢者世帯の収入に占める年金の割合」です。下に書き出しますね。

◎「高齢者世帯の所得に占める年金の割合」(少数点以下切り捨て)

➀「100% :41%」
➁「80~100%未満:17%」
③「60~80%未満 :13%」
➃「40~60%未満 :13%」
⑤「20~40%未満 :9%」
⑥「20%未満の世帯 :4%」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa23/dl/03.pdf
(出典:厚生労働省:2023(令和5)年:国民生活基礎調査の概況より:11月7日利用)

上記のグラフを見ると、「所得の全てが年金のみの世帯」は4割を超えていて、「所得の80%以上が年金の世帯」だと6割近くになります。

2023年6月時点の「高齢者世帯数」は、1656万世帯(全世帯の30.4%)となっていますから、それから計算すると「所得が年金のみの世帯数」は、678万世帯にものぼります。

将来の「日本」では、このままだと「年金のみでは生活できない」と意識を変えていかなければならないようですね。

6.「コロちゃんと社会保障制度」

コロちゃんは、11年前に「大腸がん」が発症して、その後に「悪性リンパ腫」も発症し、その後に妻が「肺がん」が発症しています(※)。

(※コロちゃんのがんは治癒し妻は死去しました)

コロちゃんが「大腸がん」と分かったのは、ちょうど60歳の誕生日の1ヵ月後でした。その後は「手術・抗がん剤治療・放射線治療」と進みましたが、仕事は退職せざるを得ませんでした。

コロちゃんの60代は、まったく働けずにそのまま現在に至っています。全国を見渡せば、コロちゃんと同じように病魔に襲われた高齢者は沢山いることでしょう。

それらの「高齢者」にも、お国は「年金だけでは老後の生活は出来ないよ」と言うのでしょうか?

コロちゃんは、二つのがんは「治癒」となりましたが、妻は「肺がん」で世を去りました。現在のコロちゃんの「老後の生活」は「年金」のみが頼りです。

人間誰しもが年を重ねていきます。老後に仕事をしていても、必ずどこかで「リタイア」せざるを得ない時を誰しもが迎えるのです。

その時に「高齢者」が一番望んでいることは、「不安の解消」でしょう。

そのためには、コロちゃんは日本の現在の「社会保障制度」の「小負担・中福祉」から、「高福祉・高負担の国」へ変えて欲しいと願っていますよ。

いずれにしろ現在の「小負担・中福祉」は「持続可能性」がありません。いずれは変えざるを得ないのです。

その「社会保障制度の変革」の時に、取り敢えずは「中福祉・中負担の国」へと、そしていずれは「高負担・高福祉の国」へと変わって欲しいと願っていますよ。

そして、全ての国民に「安心・安全」を保障してくれる国になって欲しいと願っていますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Keith CunninghamによるPixabayからの画像

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