【経済考】「最低賃金」が1054円になったよ

経済

おはようございます。現在コロちゃんは、毎日このブログをカキコキしていますけど、最近思うんですよね。

何かと言うと、コロちゃんの「教養のなさ」ですよ。

コロちゃんは毎朝「日経新聞」を読んでいますが、この1面下に毎日掲載されている「コラムの春秋」は凄い。

朝日新聞には「天声人語」」という名物のコラムがありますが、「日経新聞のコラムニスト」も教養があふれているのが読んでいてわかるのです。

例えば「7月20日の春秋」では、「キケロの言葉を編んだ政治家を選ぶ方法によれば・・・」とか、これは過去に「キケロの本」を読んでいないと出てこない言葉ですよね。

もう一つ例を上げれば「7月24日の春秋」では、「オシラサマは東北地方の旧家に祭られる男女・・・柳田国男の遠野物語にも出て来る子供好きの神である」とあります。

これも「柳田国男」の著作を読んでいるのでしょうね。

コロちゃんなんかは、小説などは沢山読んでいますけど「キケロや柳田国男」は一冊も読んでいませんよ。

コロちゃんは「教養がない」のですよ。
(x_x) アチャー

コロちゃんのブログも、もっとあちこちに「キケロ」とか「柳田国男」等がちりばめられていると、なんか高級な感じがするのになと、無いものねだりを考えているコロちゃんでしたよ。

今日は教養のないコロちゃん、つづめれば「教コロ」が「最低賃金が1054円になったよ」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「最低賃金が全国平均で過去最大の1054円で決まったよと、新聞報道では扱いが小さいね」

☆「日本の最低賃金はG7で下から2番目と、岸田総理の目標は最低賃金1500円だったよ」

☆「最低賃金目標1500円は高い目標だよと、バイト時給が上がっているよ」

☆「コロちゃんの社会観と、無関心は格差・差別を呼ぶよ」

1.「最低賃金が全国平均で過去最大の1054円で決まったよ」

先日の7月25日に「中央最低賃金審議会」が、全国の最低賃金額を「平均で50円」引き上げて「時給1054円」にする目安額を答申したと報じられました。

前年度からの上昇率は4.98%となっています。「引き上げ額の1054円」は、4年連続で過去最大だとしていますね。

「岸田総理」は「過去最大上げ幅の最低賃金の力強い引き上げを歓迎したい」と発言したと報じられています。

「岸田総理」は、かねてから「春闘賃上げ5.1%(連合最終集計)」に負けない「5%50円」をほぼ達成したと喜んだことでしょうね。

2.「新聞報道では扱いが小さいね」

この上記の「全国最低賃金の答申」は、コロちゃんは興味深い話題なのですが、「日経新聞の報道」では1面トップどころか5面の下の方に「わずか18行のベタ記事扱い」なのですよ。

扱いが非常に小さいのですが、この日の「社説」には「生産性を高め最低賃金引き上げを進めよ」との見出しがありました。

「社説」で扱うからには、論説委員は「重要な案件」と考えているのでしょうけど、記事はベタ記事で扱いが小さいのは違和感を持ちましたね。社内で見解が分かれているのかも知れませんね。

さらに「社説」では、「政府は助成金のばらまきで不振企業を延命させるのではなく、構造改革を進めて最低賃金の持続的な引き上げを目指すべきだ」と、まるで「労働代表委員」のような書きぶりです。

「日経新聞」を読んでいる方は、「企業経営者・ビジネス関係者」が多いでしょう。

そう考えると、「最低賃金の引上げ」は、いまや多くの「企業経営者・ビジネス関係者」も支持するものとなっているようにコロちゃんは思いましたよ。

それだけ「岸田総理と十倉経団連会長」が唱えている「経済の好循環」が、多くの国民の理解と期待を集めているのでしょう。

コロちゃんは「経済の好循環」が実現できるならば良いと思っていますけど、それが出来ないと分かった時がどうなるのか怖いですね。

今までのように「道半ば」とか「伸びしろはある」などの言い訳は聞きたくないですね。

3.「日本の最低賃金はG7で下から2番目」

上記で、今年の最低賃金の「引き上げ額の1054円」は、4年連続で過去最大だと書きましたが、世界を見るとまだまだ低いとなっています。

ここでG7諸国の最低賃金を見て、比較してみましょう。イタリアには「最低賃金制度」がないので省きますね。

下記のグラフをご覧ください。内容は下にかきだします。

「厚生労働省 フルタイム労働者の賃金の中央値・平均値に占める最低賃金の割合の国際比較」より

https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/000784655.pdf
出典:厚生労働省 最低賃金に関する先行研究・統計データ等の整理(案)より(7月27日利用)

上記のグラフは「フルタイム労働者の賃金の中央値・平均値に占める最低賃金の割合の国際比較」です。下に書き出しますね。

◎「G7諸国:フルタイム労働者の賃金の中央値に占める最低賃金の割合」

➀「フランス:61.4%」
➁「イギリス:55.1%」
➂「カナダ :51.2%」
④「ドイツ :48.2%」
⑤「日本  :43.6%」
⑥「アメリカ:31.6%」

見事に下から2番目の「ブービー賞」ですね。しかしこの上記の数値は、このところの「欧州やアメリカのインフレ」で、更に差が大きく開いているように思われますね。

それを考えると「日本の最低賃金」も更に上げることを進めてもらいたいとコロちゃんは思っていますよ。

4.「岸田総理の目標は最低賃金1500円だったよ」

昨年2023年の8月に「岸田総理」は、「新しい資本主義実現会議」で、最低賃金について「2030年代半ばまでに全国平均が1500円を目指す」と表明しています。

「最低賃金」の今年の2024年の現状は、上記しましたように全国加重平均で1054円です。

今年の「最低賃金」の対前年比は50円アップですから、今後も毎年50円アップしていけば計算上では2034年に1500円を越えてきますね。

問題は、その時の物価です。物価が現在のように毎月3%以上、物価が上昇しているならば、賃上げも最低賃金アップも「消費の拡大」にはつながらないとコロちゃんは考えますね。

5.「最低賃金目標1500円は高い目標だよ」

上記で「岸田総理」が「2030年代半ばに最低賃金1500円を目指す」と書きましたが、この「最低賃金1500円の目標」は、相当野心的なものなのです。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 最低賃金の年次推移」より

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/17/backdata/01-03-02-25.html
出典:厚生労働省 平成29年版 厚生労働白書ー社会保障と経済成長ーより(7月27日利用)

上記のグラフは、「厚生労働省」が発表している2000~2016年の「最低賃金」です。

「最低賃金額(青色ライン)」と、「引き上げ額(ピンクの棒グラフ)」が記載されています。

このグラフを見ると、「最低賃金」の上昇額は小さくてほとんど横ばいに見えますね。この期間中で「最低賃金が一番上がった年」は、「2016年の25円」です。

「最低賃金引き上げ額(ピンクの棒)」を見ると、2000~2005年はほとんど上がっていません。これが「就職氷河期(1993~2005年)」の時代です。

2002年の「引き上げ額は0円」で、2003年と2004年は「1円」ですよ。酷いものですよ。

そしてピンクの棒が、前年とその後の年の間で一段と落ち込んでいる2011年が「東日本大震災の年」です。

このように「最低賃金」には、その時の時代状況が色濃く反映されているのです。総じて2000年代の前半は、「最低賃金」はほとんど上がっていないですね。

この「最低賃金の引き上げ額」の流れを、「岸田総理」は2030年代半ばまでに1500円を目指すように変えようとしているのですから、これは「野心的なチャレンジ」だとコロちゃんは思いましたよ。

なお「最低賃金」が、過去1000円を初めて超えたのは、昨年2023年の「全国平均最低賃金1002円」でした。

6.「バイト時給が上がっているよ」

報道によれば、2024年1月~6月に募集があったアルバイトの時給の中央値の全国平均が1120円となったと報じられています。

「都道府県別」では、やはり「東京都が1220円」で全国トップですね。

また「都道府県別」でも1500円を超える自治体が多くなっているようですよ。中には5年前の2~3倍になった自治体もあると報じられています。

どうやら、すでに全国のあちこちで「労働力不足」から、「最低賃金を超えるアルバイト時給」が広がり始めているようです。

コロちゃんは「岸田総理が昨年2023年に掲げた2030年半ばに最低賃金1500円」は、「労働力不足」によって「労働市場で実現」されるのではないかと思い始めましたよ。

もしそれが実現されれば、その後の「最低賃金」は後追いすることになるでしょうから、「岸田総理」のお手柄になる可能性も出てきますね。

7.「コロちゃんの社会観」

このブログをお読みいただいてもわかるように、コロちゃんは「格差のある社会」はキライです。

このコロちゃんの傾向がいつごろからあったのかと言うと、1970年代初頭のコロちゃんの青春時代から一貫してあったように思われますね。

そもそものコロちゃんは、1970年代の青春時代から「自分は貧困層だ」と思っていましたし、その後の人生でもずっと「社会意識」は底辺からの視線だったと思っています。

今から振り返ると1980年代は「一億総中流の黄金時代」でしたから、9割の方々が「中流意識」を持っていました。

しかし、コロちゃんはその時代でも「自分は下流だよ」と思っていたのです。

だって住む「住宅」は購入しましたけれど「30年のローン」ですよ。コロちゃんも一生懸命働かなければローンの返済もできませんし、妻もパートで働いていました。

走り続ける「自転車」のように止まったらたちまち倒れてしまうような「コロちゃんちの家計」が、「優雅な中流生活」とはとても思われなかったのですよ。

だから、より貧しい方たちには「共感」は持っていましたけれど、「上から目線」は持ちようがありませんでしたね。

だって、ちょっと「長い病い」でも患えば、たちまち下に落ちることが明らかな「生活」をギリギリで回していたのですからね。

だからコロちゃんは、自分は社会の下の階層だと考えてきましたし、「格差のある社会」や「生活に苦しむ人がいる社会」はキライなのですよ。

8.「無関心は格差と差別を呼ぶよ」

コロちゃんは、経済の本を読む中で頭に残ったことがありました。それは「経済成長と社会の格差はトレードオフの関係にある」ということです。

今の日本で「経済成長を進めること」に反対する方はいないでしょう。

なんといっても、かつての1960年代~1970年代の「高度経済成長」こそが、その後の「一億総中流の社会」を創ったのですからね。

しかし「経済成長」は同時に「社会の格差」を生み出します。これは「トレードオフ関係」ですから不可避なのですよ。

そしてこの「社会の格差」は、容易に「社会の分断」に繋がります。今のアメリカがいい例ですね。

あのようになりたくなかったら、「資本主義社会」では「成長」と同時に「社会の格差に目を向けなければならない」のと言うのが、コロちゃんの考えですね。

「無関心」は、常に進んでいる「格差・差別」を容認してしまうと、コロちゃんは考えているのですよ。

今の世界では「資本主義経済」以外の効率的なシステムは見つかっていません。否が応でも「資本主義経済」を進めて、その上で「社会の格差」に対応せざるを得ないのですよ。

今日は「最低賃金が1054円に決まった話」から、全国の「アルバイト時給の現状」をちょっと覗いて、最後にコロちゃんの「社会観」を書いてみました。

世の中にはいろいろな考えの方がいらっしゃいますから、このコロちゃんの考えに反対する方もいるかと思いますが、もう先も長くない「清貧老人」の言うことだとご容赦くださると幸いですよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

AnritaによるPixabayからの画像

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