おはようございます。コロちゃんのリアルタイムは午後4時です。さっきブログの原稿を1本仕上げたのですが、書き終わってから字数を見たら何と12998文字もありました。
昨日投稿した記事(【社会考】子どもの自殺を無くすには)という記事なんですけどね。
コロちゃんは、いつも原稿を全部書き終わってから、「予約投稿ボタン」をポチっと押してから、出て来た「字数」を確認しているのです。
一応コロちゃんが目指しているのは、6000~8000文字ぐらいに原稿をスッキリと纏めたいと考えているのですよ。
その位の字数が、まとまっていて読みやすいと考えているのですが、もともと「お調子者」のコロちゃんですから、書いている内にいつの間にかどんどん字数が増えてしまう時があるのですよね。
コロちゃんは、もう1年半もこのブログをカキコキしていますから、もう少し「筆力」が上がれば嬉しいのですが、まだまだ「修行中」ということで、読者様にはご容赦お願いしますね。
多分、もう少しで「上達」すると思いま・・・すよね?
(`Д´*)シラネェヨ
今日は「日本は途上国になるのか?」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「安倍派は力を落としたと、アベノミクスの功罪を話せるようになった」
☆「アベノミクスの呪縛が解けた」
☆「アベノミクスの功はと、アベノミクスの罪・・・マクロ経済政策のファンタジーランド」
☆「日本は途上国になるのかと、どのような国になるのか?」
☆「明日があるさ」
1.「安倍派は力を落とした」
先日の5月9日に「自民党」と「公明党」が、「政治資金規正法改正案」についての与党案をまとめたと報道されました。
コロちゃんは、あまり「政治」に踏み込むと、このブログの「編集長&株主様」から「臭いゾ!」と怒られますから、内容には踏み込みません。
そして、5月10日には「経済3団体」の一つである「経済同友会(代表幹事:新浪 剛史サントリー社長)」が、「政治不信の解消に向けた政治改革に対する提言」を発表しています。
コロちゃんは、この「提言」の内容にも踏み込みませんけど、本来なら「自民党」を応援する「経済界」が、今の政治にダメ出しする「異様な事態」となっています。
そして、この「ウラ金事件」の主犯グループであった「安倍派」が「自民党内最大派閥」の権力集団から、一気に崩壊の瀬戸際に追い込まれています。
ただ「安倍派の面々」は別に「国会議員」を辞めたわけではない(※)ですから、今後再び「安倍派が復権」する可能性も無いわけではないと思われますね。
(※宮沢博行前防衛副大臣は女性問題で議員辞職)
しかし、今のところ「安倍派」は大きく力を落としたと言えますね。
2.「アベノミクスの功罪を話せるようになった」
今まで「アベノミクス」については、経済的な評価をしようとしても、「自民党最大派閥の最強権力集団だった安倍派」を無視して語ることはできませんでした。
何しろ、昨年2023年の8月には、植田日銀総裁の金融政策決定会合後に、自民党の「世耕弘成参院幹事長」(当時)記者会見で下記のように述べています。
「(日本銀行が)緩和姿勢を変えないコミットメント(約束)が守られていくか注視したい」
この発言の意味は、新しく就任した「日銀植田総裁」に対する「アベノミクスの金融緩和を続けろ」との圧力ですね。
「世耕弘成参院幹事長(当時)」は、例の安倍派5人衆の1人ですが、アベノミクスは「安倍派の金看板」ですから、「降ろすことは許さないぞ」との迫力ある「記者会見」の発言でしたね。
このように「自民党安倍派」の圧力は、「日銀」だけではなく多くのエコノミスト・経済学者へも意識せざるを得ないものとなっていたと思われます。
それが今回の「安倍派のウラ金事件」で構図がひっくり返って、「政治圧力」に配慮せずに「アベノミクスの功罪」を堂々と語れるようになったと、コロちゃんは考えていますね。
そこで、次に「日経新聞」に掲載された「経済教室」での「鶴光太郎慶応大学教授」の論考を取り上げてみたいと思いますね。
3.「アベノミクスの呪縛が解けた」
この「経済教室」の論考は、先日の5月8日の「日経新聞」に掲載されました。執筆者は「鶴光太郎慶応大学教授」です。
コロちゃんは、何度も読み返して「アベノミクス」の経済学的視点からはバランスが取れた説得力がある内容だと思いましたね。
そもそも「アベノミクス」とは、2012年の衆議院選挙での、当時野党だった「安倍自民党」が掲げた「経済政策」です。
当時の「日銀」の主流派の方たちの考え方と違っていたために、本来ならば「政治とは独立した金融政策」のはずだったものが一転して「政治課題」となってしまったのです。
何しろ2012年の衆議院選挙において、安倍自民党が叫んだスローガンが「次元の違うデフレ脱却政策」「大胆な金融緩和」だったのです。
その結果、自民党は選挙で圧倒的な勝利をおさめたものですから、その後は「アベノミクス」に対する冷静な功罪を「経済学者」も語れなくなってしまいました。
何しろへたな発言をすると、衆議院選挙で大勝利した「安倍派」が黙っていないですからね。
それが、やっと「安倍派ウラ金事件」の発覚によって、「アベノミクスの呪縛」が解けたのです。
それでは、次に「鶴教授」の執筆した「アベノミクスの功罪」を見てみましょう。
4.「アベノミクスの功は?」
今回の「鶴教授」の論考では、「アベノミクスの功」として、以下の2つを上げています。
◎「アベノミクスの功」
➀「株価ターゲティング政策の大成功」
➁「円安を生んだ」
上記を詳しく見て行きましょう。
➀「株価ターゲティング政策は大成功」
第2次安倍内閣が発足したのは「2012年12月26日」です。それから「2020年9月16日」まだ続きました。その間の「株価」を見てみましょう。
◎「日経平均株価」
➀「2012年12月26日:終値」10230.36円」(安倍政権発足時)
➁「2020年9月16日:終値:23475.53円」(安倍内閣総辞職時)
③「2024年5月10日:終値:38229:11円」(先週)
上記のデータを見ると、2012年の安倍政権発足時には1万230円だった「日経平均株価」が、2020年の安倍内閣総辞職時には、2万3475円と、1万3245円も上昇しています。
その後も「日本銀行」の金融緩和が継続されていることを考慮すると、先週の5月10日の株価は「3万8229円」も「アベノミクスの成果」と言ってもおかしくないでしょう。
先週の株価は、「安倍政権発足時」の2012年の株価1万230円からは、なんと2万7999円もの上昇になります。
何と凄まじい「アベノミクスの功」ではありませんか。
「鶴教授」は、「安倍政権以降の3代の政権は、意識したかどうかはともかく結果的に『株価ターゲティング政策』を実行し、大成功を収めたと言えるのだ」と評価していますね。
ただし、日本国内で「株」を所有している方は「1457万人(11.6%)※」しかいません。
(※日本証券業界:個人株主の動向より:2022年)
ですから、この「株価ターゲティング政策の大成功」により利益を得た方は、全国民の1割強しかいないということにもなると、コロちゃんは考えましたよ。
なお、アメリカの株式の世帯保有率は50.3%とも言われていますから、この点が日本と大きく違う所ですね。
➁「円安は成功だったのか?」
「鶴教授」は、「異次元緩和の2つ目の大きな役割は円安を生んだことである」としています。そして「円安は輸出大企業を中心に株価を押し上げる要因になる」とも記載しています。
しかし、その後には続けて「問題は円安による輸入物価の上昇である」と続けているのですから、一面的に「成功・失敗」とはみていませんね。
「円安」の評価は、「功罪」両面あるとのことなのでしょう。
コロちゃんは、1990年代から2000年代にかけて「円高不況」と大騒ぎとなり、ドル円相場が新聞の1面トップ記事をにぎわした事を憶えていますね。
当時の新聞記事では「1円の円高でトヨタは○○億円の減収、ホンダは○○円の減収」と何回も出ていたことを思い出しますね。
その時の1995年4月のドル円は「79.75円」でしたね。凄いですね現在の5月13日のドル円は155円ですから、為替は倍近い円高です。
そして、その後の「東日本大震災後」の2011年10月には、「1ドル75.32円」の史上最高値を付けています。
この時も、24年前の「円高期」と同じく「1円の円高でトヨタは○○億円の減収、ホンダは○○円の減収」などの記事が新聞の紙面でよく見かけましたよ。
だけど、この「円高時」には「輸入企業は為替差益で儲かっていたはず」ですよね。そのような報道は、一切見たことなかったなー。
その頃は「円高」が悪いと言う世論がすごかったですから、その後の「アベノミクス」の「円安」は評価・歓迎されていましたけど、2024年の今は、逆に「物価上昇の元凶」とされていますね。
コロちゃんだって「輸入物価」が上昇する「円安」なんて大っ嫌いですよ。だって「電気代」も「灯油代」もすごく高くなっているんですからね。
この様にかつての「日本」では、「円高」が毛嫌いされて「円安」が歓迎されていましたが、現在では逆に行き過ぎた「円安」が物価上昇の根源として嫌われています。
「アベノミクス」がもたらした「円安」は、10年前では「成果」だったのでしょうけど、いまや「失策」となりましたね。
5.「アベノミクスの罪・・・マクロ経済政策のファンタジーランド」
上記のように「アベノミクスの功」として、「株価ターゲティング政策」は大成功と評価し、「円安」はニュートラルな評価とした「鶴教授」です。
しかし、「実質成長率はならしてみれば・・高まったという証左はない」としています。
どれどれ、ちょっと調べてみましょう。「アベノミクス」の「第2次安倍内閣」は2012年~2020年までですよね。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
年 | 実質GDP成長率 | ||||
2012 | 0.6 | ||||
2013 | 2.7 | ||||
2014 | ‐0.4 | ||||
2015 | 1.7 | ||||
2016 | 0.8 | ||||
2017 | 1.8 | ||||
2018 | 0.2 | ||||
2019 | ‐0.8 | ||||
2020 | ‐3.9 | ||||
(内閣府SANサイトより)
ふーむ、どこか間違っているのかな?、上記の年は「アベノミクス期間中」なのに全然「GDP成長率」が上がっていないじゃん。
だけど、「アベノミクス」は2012年の1月から始まっているし、2020年には安倍総理が退陣してるよね。
「鶴教授」の「実質成長率はならしてみれば・・高まったという証左はない」って、このことなのでしょうね。
2020年の「-3.9%」はコロナ禍の時期だから、運が悪かったとしても、それ以前でも「実質GDP成長率」は全然高くなっていませんね。
さらに「鶴教授」は、「異次元の金融緩和は・・・時の政権に対し財政政策のフリーハンドを与えたようにも見える」と懸念を示しています。
そして「株価ターゲティング政策と、フリーハンドの財政政策はマクロ経済政策のファンタジーランド」で「持続不可能」と厳しく指摘しているのです。
続いて「ファンタジーランドの居心地の良さを捨てるのは時の政権にとって容易ではないだろう」と喝破し、批判のトーンを込めていますが、この状態が予想以上に続くかもしれないとみていますね。
コロちゃんも同感ですよ。最近出て来る「政策」は、短期的な視点しかなくて「持続可能性」がないと思っていますからね。
やはり「国の政策」は、「中長期的視点」が欠かせないと思っていますよ。
6.「日本は途上国になるのか?」
「鶴教授」はこの論考の最後に、「見過ごせない問題」として以下の2点を挙げています。コロちゃんは、この厳しい指摘にちょっといろいろと考えさせられましたね。
➀「持続不可能な財政バブル」
日本の財政については、毎年の予算が「国債(借金)」頼みになっている現実をコロちゃんは今までにも批判的に指摘しています。
「鶴教授」は、「見過ごせない問題」の第1として「放漫財政をいつまでも続けることができるという共有化された予想のまん延=財政バブル」を指摘しています。
最後に「財政バブル」と一言に纏めていますけど、文章が長くてわかりにくいですね。
そして「金利水準が名目成長率を大きく下回る状況」が「逆転・正常化」すれば、いずれ「財政バブル」は終焉すると言っていますね。
そこで「終焉する」とどうなるのかまで書いていませんけど、コロちゃんはハッキリと言って脅しといた方が良いんじゃないかと思って読みましたよ。
どう考えても「急激なインフレ」が起こるのじゃないですか。
だいたい「財政バブル崩壊」となったら、「弱い者」から被害を被るのは間違いがないでしょう。
だから、「インフレが起きて止めることは容易ではない」と、ホントのことを言った方が良いと思いましたよ。
➁「日本が途上国になる」
コロちゃんが、今日この「鶴教授の論考」を取り上げた大きな理由は、この「日本が途上国になるという未来予測」を読んだからです。
今までにも、「財政が持続不可能」とか「成長率が横ばい」とかの「未来予測」は沢山ありましたが、コロちゃんは読んでも聞いても「ピンときません」でした。
「経済の未来」って、イメージを持ちにくいんですよね。
それが本稿では、英エコノミスト誌が発表する「ビッグマック指数※」を取り上げています。
(※ビッグマック指数:各国のマクドナルドの値段を比較した指数)
「日本は1月時点でドル表示価格は55ヵ国中45位。米国は5.69㌦だが、日本では450円と半額に近く、順位で日本の前後に位置するのはほとんどが途上国」だと言うのです。
そして「現在の為替レート水準が日本の実力に沿ったものなら、文句なしに日本は途上国だ」としています。
最後に「鶴教授」は、「安倍政権の経済政策の根本」を、「為政者が経済の好転させることができるという一種のパターナリズム(父権主義)かも知れない」と纏めています。
ということは、「鶴教授」は「すでに日本は途上国」であり、「経済は政治家がコントロールできるものではない」と言いたいのでしょうね。
「アベノミクス」は、政治家が「金融緩和」を思い切って行なえば、「成長する経済」に戻れるとして行なわれました。
その「幻想」から覚めた現在に、今後の日本の針路を誰がどのように提示するのかに、コロちゃんは強い興味を持って見つめていきたいと思っていますよ。
なお、この「鶴教授」の「株価ターゲティングの功罪」をお読みになりたい方は、以下のリンクのクリックをお願いします。
7.「途上国日本はどのような国になるのか?」
上記のように見て行くと、今後の日本は「途上国」になる覚悟を持つことになりそうですね。
コロちゃんは「鶴教授」の「もう日本は途上国」という認識は間違っていないと思いますよ。最近の報道でも、海外諸国と比べた「日本の給料の安さ」は際立って目立っていますものね。
つい先日も、「オーストラリア」の農場のベリー摘みアルバイトで月収50万円とかの報道がありましたよ。
「日本」はアジアで唯一の先進国の時代から、既に大きく滑り落ちているとコロちゃんは考えていますよ。
1990年の「バブル崩壊以降」は、政治家・財界・学者の皆さんは、すべて「日本経済を以前の成長する状態に戻す」と叫ばれて、様々な政策を進めてきました。
それらの政策には、コロちゃんの知る限りでは「財政政策」「規制緩和」「金融緩和」等がありました。
それらが全て失敗したから現在の「失われた30年」の位置に「日本」はあるわけです。
その結果、今の「日本」が世界の先進国クラブである「G7」の最後尾となりました。そして、今後はその「G7最後尾」から、更に下に落ちて「途上国」の仲間入りをするようになるのでしょう。
いや、もうすでに「途上国」に入っているのかな?
何と言っても「鶴教授」も、そうおっしゃっているのですからね。
コロちゃんは、世界の「途上国」を自分の眼で見たことは在りませんから、「途上国・日本」がどのような国になるのかは想像もつきません。
ただ、ここからいきなり経済が成長する「日本」も、また想像がつきませんね。やはり「日本」はゆっくりと「衰退」していくのでしょうか。
コロちゃんが知っている「途上国の姿」は、過去の1960年代の「日本」です。以前このブログで投稿した「少年コロちゃんの1960年代の世界」です。
もう60年上も前の「日本」ですが、貧しくも未来は明るいと信じ込んでいましたね。そこに「日本」が再び戻るんだと思うと、少しは慰められるのではないでしょうか。
8.「明日があるさ」
かつて1960年代に「♬明日があるさ♪※」という坂本九ちゃんが歌った曲がありました。その後2001年に「ウルフルズ」がカバー曲としてヒットしています。
(※明日があるさ:1963年:歌:坂本九:作詞:青島幸雄:作曲:中村八大)
コロちゃんはこの歌が好きですよ。今でも時々「ウルフルズ版」を「アマゾン・エコー」で聴いています。
何と言っても最後のリフレインの「明日があるさ」を3回重ねるところに、未来への希望を感じますね。
これからの「日本」が貧しくなっても、みんなが「夢」を持てる社会であればよいのです。かつての「1960年代の日本」のように。
そのように「夢が持てる国・日本」であって欲しいと、心から思っているコロちゃんでしたよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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