おはようございます。コロちゃんは、今日10時からの「ケアマネージャー」さんが来るのを今待っているところです。
「ケアマネージャー(介護支援専門員)」とは、介護保険のサービスを受けられるように、「ケアプラン(サービス計画書)」の作成や介護業者との調整を行なうお仕事の方です。
コロちゃんは、介護保険の「要支援1」に認定を受けていて、いくつかの介護サービスを利用していますから、毎月1回はこの「ケアマネージャー」の訪問でいろいろ相談をしているのです。
このコロちゃん担当の「ケアマネージャー」さんは、先月から新しい人に変わりましたから、今日のコロちゃんはちょっと緊張していますよ。
前任の担当者の「おばちゃん」は、先月で定年退職となりましたと、コロちゃんちに挨拶に来ていましたが、あの「おばちゃん」若く見えてたけど、もう60歳か65歳だったのかなー?
(*´・д・)はて?
どうみても、50代の前半ぐらいにしか見えませんでしたね。いやいや「お仕事をしている女性」は若いです。
今日これから、コロちゃんちを訪問してくれる「ケアマネージャー」は男性の方ですね。先月に前任者の「おばちゃん」と二人で引き継ぎの訪問に来ましたが、なんか偉そうな雰囲気の方でした。
ひょっとすると「上司」が出て来たのかもしれませんね。なにしろ「介護業界」は人手不足が酷いそうですからね。
「ピンポーン」、おお来た来た。それではまた、後でお会いしましょう。
今日は「ミニ白書で脱デフレへの動き」をカキコキします。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「実質GDPは回復と、国際比較」
☆「雇用者報酬も可処分所得も、実質では低下」
☆「サービス消費は増加傾向と、財消費は、物価上昇で減少」
☆「消費の持続には所得の増加が重要と、企業の業況や収益は好調」
☆「成長率は右肩下がりと、格差の拡大が進んでいる」
☆「デフレ脱却へ向けた展望と、デフレ脱却は出来るのか?」
1.「実質GDPは回復している」
先日の2月13日に「内閣府」は、「日本経済レポート(2023年度)」(ミニ白書)を発表しました。
この「ミニ白書」は、副題を「コロナ化を乗り越え、経済の新たなステージへ」として、これからの「日本の将来は明るい」という「ポジティブなトーン」で書かれています。
現状の認識として「四半世紀の間達成し得なかったデフレからの脱却に向けた千載一遇のチャンスが到来」と、現在時が「大きなチャンス」であるとしています。
読んでみると、あちこちに気合が入っているのです。
\(*`•o•´)/⚐*ファイト!!
そして「長年の桎梏であるデフレからの脱却に向けた現状と課題を整理」として、4つの項目を取り上げています。
◎「デフレ脱却のための点検項目」
①「賃金上昇」
②「企業の価格転嫁の動向」
③「物価上昇の広がり」
➃「予想物価上昇率」
これらをこの「レポート」では、詳細なデータを基に発表しているのです。
今日は、これらの中でコロちゃんがピピっと感じたところをご紹介してみますね。
まずは「実質GDP」です。下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出しますね。
「内閣府 各国のGDPの推移」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/0213nk/pdf/n23_1.pdf
出典:内閣府 日本経済レポート(2023年度)より(2月14日利用)
上記のグラフは、欧米各国と「日本」の2019~2023年の「実質GDP成長率の推移」です。
日本は、アメリカ程ではありませんが、欧州の国々よりは回復しています。
まあ、このグラフを見ると「日本」はまだマシの方のように見えます。
しかし欧州は「ウクライナ危機」の影響もありますから、「日本」が比較するとしたらアメリカでしょうか。
さすがにアメリカと比べると「日本」は悪いよねと、コロちゃんは思いますね。
しかし、上記のグラフの「日本」の赤ラインは、少しは上昇しているようにも見えますけれど、ほとんど横ばいでパッとしませんね。
2023年に入ってからやっと上向いたかと思ったら、直ぐに下がってしまっています。
この「パッとしない動き」が「脱デフレ」と自信をもって言えない理由なのでしょうね。
2.「雇用者報酬も可処分所得も、実質では低下」
次は「消費と所得の動向」です。
「個人消費」は持ち直していますが、「所得の伸びが物価の伸び」を下回り、力強さを欠くとしています。
簡単に言えば「雇用者報酬」も「家計可処分所得」も低下し続けているのですね。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「内閣府 雇用者報酬と可処分所得の推移」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/0213nk/pdf/n23_1.pdf
出典:内閣府 日本経済レポート(2023年度)より(2月14日利用)
上記のグラフは、「雇用者報酬」と「家計可処分所得」の2019~2023年の推移です。
それぞれ「名目」と「実質」のグラフとなっています。「名目」はそのままの数字で、「実質」は物価上昇を率を引いた値となります。
上記のグラフの「実質可処分所得(緑色線)」と「実質雇用者報酬(黒色実線)」のラインは、どちらも右肩下がりに低下し続けています。
「家計所得」の「実質低下」が続く中では、「消費」が力強く伸びることはあり得ません。
これが「デフレ脱却のための点検項目」の「①賃金上昇」の実態です。
一言で言うと「物価上昇に賃上げが追い付いていない」のです。
これがわかっているから、岸田総理や植田日銀総裁や十倉経団連会長が、やっきになって「賃上げ・賃上げ・賃上げ」というわけですね。
現在の「日本経済の焦点」は、明らかに「今春闘の賃上げ」と、その波及効果である「消費の拡大」ですね。
昨年で出来なかった「大幅賃上げ」とそれによる「消費の拡大」が、今年こそ実現するのかの正念場と言ったところなのでしょう。果たしてどうなるか興味深々ですね。
3.「サービス消費は、増加傾向」
次に「サービス消費の動向」を、データで確認しています。
この「ミニ白書」で取り上げているのは、「延べ宿泊数・鉄道旅客数・航空旅行客・海外旅行消費額・外食売上高・業種別の外食売上高」の6種類のデータです。
その中の一つをご紹介します。内容は下に書き出します。
「内閣府 外食売り上げ高の推移」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/0213nk/pdf/n23_1.pdf
出典:内閣府 日本経済レポート(2023年度)より(2月14日利用)
上記のグラフは、2020~2023年の「外食売上高の推移」です。
グラフを見てもわかりますが、「名目売り上げ額(赤色ライン)」は増加していますが、物価変動の影響を除いた「実質売上高(緑色ライン)」では、もう少しで水面下から顔を出そうとしています。
あと少しで2020年のコロナ禍以前の「売上高」を超えますから、関係者の方は思わず「がんばれ」と声をかけたくなるような回復ぶりですね。
これが今後、どんどん上向いていくのでしょうか? その答えは、コロちゃんにはわかりません。
4.「財消費は、物価上昇で減少」
次に「財消費の動向」を、データで確認しています。
この「ミニ白書」で取り上げているのは、「新車販売台数・家電売上高・スーパーの飲食料品と外食・スーパーの売上高・コンビニの売上高・ドラッグストアの売上高・ドラッグストアの売上の伸び」の7種類のデータです。
その中の一つをご紹介します。やっぱりコロちゃんが関心を持つのは身近なスーパーです。内容は下に書き出します。
「内閣府 スーパーの売上高の推移」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/0213nk/pdf/n23_1.pdf
出典:内閣府 日本経済レポート(2023年度)より(2月14日利用)
上記のグラフは、2021~2023年の「スーパー売上高の推移」です。
赤色ラインが「スーパーの売上高」です。2021~2022年は水面下に沈んでいますが、2023年からは増加に転じています。
しかし、その「内容」を見ると、「値上げによる価格効果(鶯色面)」であって、「数量効果(緑色面)」はマイナスとなっています。
「本文」では、この「数量効果(緑色面)」のマイナスは、「価格上昇による買い控え」と記載されています。
要するに「物価が上がったことによってスーパーでは消費者の買い控えが出ている」というのです。
もろ手を挙げて「スーパーの売り上げ上昇」を喜んでいるわけではないですね。この「財消費」の他のデータでも、「スーパー」と同じような「物価上昇による買い控え」は見られています。
こうやって見ると、なかなか、全てのデータが上向くとはなっていませんね。
5.「消費の持続には、所得の増加が重要」
次に「消費者マインドの推移」を見てみましょう。
この項では「個人消費の持続的な回復には、実質所得の継続的な増加が重要」だと、まるで「春闘応援団」のような内容を書き込んでいます。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「内閣府 消費者マインドの推移」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/0213nk/pdf/n23_1.pdf
出典:内閣府 日本経済レポート(2023年度)より(2月14日利用)
上記のグラフは、2019~2023年の「消費者マインドの推移」です。
このグラフは「消費者態度指数(赤色ライン)」と「暮らし向き(黒色ライン)」がほぼ一致して動いています。
動きを見ると、2023年の春ごろから上向きに持ち直していますが、その後一時下がってから、再び上向きとなっています。
この「動き」を「本文」では、「2023 年春頃から持ち直してきたが、秋頃には物価上昇の影響から
一時的に持ち直しに足踏みがみられた」と記載しています。
そして、以下のような記載も見られます。
「食料品等の物価上昇は特に低所得者層への影響が大きく、消費者が物価動向への警戒感を高めていたとみられる」
要するに「貧しい低所得者が消費を控えた」と言っているのです。
そして、最終的には下記の様に記載しています。
「個人消費の持続的な回復には、購買力の増加、すなわち、名目所得の伸びが物価の伸びを上回って推移する姿が継続的に実現するという見通しが重要・・・2024 年度において、春闘に代表される賃上げが力強いものとなることが極めて重要」
ビックリしますよね。これは「連合の発表文」ではないですよ。「内閣府」の発表です。
ただ上記の「消費マインド」の線グラフを見ると、なんとも微妙な動きをしていますから、もう少しで「成長軌道に乗る」と思いたくなるのでしょうね。
これじゃ「あと1歩だ」と思うのも無理もないと、コロちゃんは思いましたよ。
6.「企業の業況や収益は、好調」
次は「企業の業況と収益」です。
「企業部門」の業況と収益は、大企業のみならず中小企業でも改善しています。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「内閣府 経常利益等の推移」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/0213nk/pdf/n23_1.pdf
出典:内閣府 日本経済レポート(2023年度)より(2月14日利用)
上記のグラフは、1985~2023年の「全産業の経常利益等の推移」です。
このグラフは「売上高(青色ライン)」と「経常利益(赤色ライン)」と「営業利益(緑色ライン)」全てが、バブル期以降の最高水準となっています。
これだけ「利益」が出ているならば、今年の春闘でも大盤振る舞いが出来るかもしれませんね。
岸田総理たちは、それを期待しているのでしょうけど。
ただこの「本文」には、以下のような記載があります・
「企業部門は全体として好調であるが、収益の回復が賃金や投資に必ずしも回っていない状況にある点は留意が必要である」
コロちゃんは、この文を読んで2015年の「新年賀詞交歓会」での「麻生太郎自民党副総裁」の挨拶を思い出しました。
新年のおめでたい場で、麻生太郎氏は、企業が稼いだ利益を内部にため込むことを優先する姿勢を指摘して、下記の様に言い放ったのです。
「守銭奴みたいなものだ」By麻生太郎氏
これは、まあ「麻生さん」だから言えたのでしょうけど、「企業」というものはそもそも「利益を最大化する」為にあるのですからね。
「企業経営者」の言い分としては、「利益を貯めこんでどこが悪いんだ!」と思っていたでしょうね。ただ、データを見ると「企業の投資」は細っています。一向に上向いてはいないですね。
7.「潜在成長率は右肩下がり」
次は「潜在成長率」です。
「潜在成長率」は「供給面の指標」となっています。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「内閣府 景気拡大局面の潜在成長率」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/0213nk/pdf/n23_1.pdf
出典:内閣府 日本経済レポート(2023年度)より(2月14日利用)
上記のグラフは、「過去の景気拡大局面での潜在成長率」です。5つの期間を抜き出しています。
下記に書き出します。
◎「景気拡大局面の潜在成長率」
①「バブル期 1986~1991年」
②「バブル崩壊後の回復期 1993~1997年」
③「いざなみ景気 2002~2008年」
➃「アベノミクス期 2012~2008年」
⑤「コロナ以降 2020~2023年」
この5つの期間を並べただけで、現在をこれらの「景気拡大局面」と並ばせようとする「経済官僚」の皆さんの意気込みを感じますね。
しかし、上記グラフの「潜在成長率(赤色点線ライン」は、右肩下がりに下がっています。このラインが、急上昇する姿はコロちゃんには想像できません。
ラインから下に飛び出ている「薄灰色棒グラフ」は「労働投入量」です。
人口減少の「日本」では、この「労働投入量」はマイナスになり、全体の足を引っ張ります。
そして「濃緑色棒グラフ」は、「資本投入量」です。
この数値も「③いざなみ景気2002~2008年」~「⑤コロナ以降 2020~2023年」の長い期間で0.2~0.1%と低迷しています。
「企業」は、成長の見込みが小さい日本での新たな「投資」をしないのです。それがこのグラフでよくわかりますね。
新たな投資が少ない「日本」で、「大きな成長」をしようとしても無理だとコロちゃんは考えていますよ。
8.「格差の拡大が進んでいる」
次は「コロナ禍前後の家計貯蓄の動向」を見てみましょう。
「超過貯蓄」とは、コロナ禍で消費機会が制限された結果、積み上がった貯蓄とされています。
その「超過貯蓄」の動向については、「コロナ禍で積み上がった家計の超過貯蓄の取崩しは未だ緩慢」だとしています。
そして、その「超過貯蓄」を「預金残高別」に調べたデータを発表しています。
下記には4つの「預金残高別の階層」の「預金動向」が見られます。皆さんもちょっと驚きますよ。
コロちゃんは、「さもあらん」と感じましたよ。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「内閣府 預金残高別とトレンド①」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/0213nk/pdf/n23_1.pdf
出典:内閣府 日本経済レポート(2023年度)より(2月14日利用)
上記のグラフは「預金残高300万円以下」の方の「預金残高の推移」です。2020~2023年にかけて右肩下がりに減少しています。
この「預金残高の減少」は、コロナ禍の過剰貯蓄を使い始めたとみるべきなのでしょうか?
それでは、他のもっと「預金残高」が多い方の「預金残高の推移」を見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 預金残高別とトレンド②」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/0213nk/pdf/n23_1.pdf
出典:内閣府 日本経済レポート(2023年度)より(2月14日利用)
上記のグラフを見ると、「預金残高300~1000万円未満」の方の「預金残高」は右肩上がりに増えています。
続いて、もっと「預金残高」の多い方のグラフも見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 預金残高別とトレンド③」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/0213nk/pdf/n23_1.pdf
出典:内閣府 日本経済レポート(2023年度)より(2月14日利用)
上記のグラフを見ると、「預金残高1000万円~1億円未満」の方の「預金残高」は右肩上がりに増えています。
続いて、もっと「預金残高」の多い方のグラフも見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 預金残高別とトレンド➃」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/0213nk/pdf/n23_1.pdf
出典:内閣府 日本経済レポート(2023年度)より(2月14日利用)
上記のグラフを見ると、「預金残高1億円以上」の方の「預金残高」は右肩上がりに増えています。
きわめてわかり易い構図ですね。「預金残高300万円以下」の方たち以外は「預金残高」を大幅に増やしているのです。
これほど「コロナ禍」における「格差の拡大」が、ハッキリわかるデータはありませんね。
コロちゃんの「預金残高」は、さほど多くはないですけれど、ここ10年ほど横ばいで推移しています。
だから、てっきり世の中の大部分の方も同じかと思っていましたけれど、現実は大きく違っていました。
このブログをお読みの皆さんは、上記の「預金残高別とトレンド①~➃」のどこに居ますか?
このグラフのトレンドと、ご自分の「預金額」を比較してみるのも興味深いですよ。
9.「デフレ脱却へ向けた展望」
この「レポート」では、最後に「デフレ脱却へ向けた展望」を記載しています。
まずは現在を「持続的に物価が下落すると言う意味ではデフレではない」が、「再びデフレに戻りかねない」としています。
その上で、「過去には3度の物価上昇局面があったが、デフレから脱却できなかった」と自嘲気味に書き込んでいます。
その過去の「物価上昇局面」とは、以下の3回ですね
①「2007~2008年 リーマン危機時」
②「2013~2015年 アベノミクス時」
③「2017~2020年 コロナ禍直前」
そう書き込んでいるのですから、読んだ雰囲気では「今回は失敗できない、絶対にデフレ脱却してやる」との意気込みを、コロちゃんは感じましたね。
下記に、その「3回の物価上昇局面」のグラフを添付しますね。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 消費者物価の推移とデフレの状況」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/0213nk/pdf/n23_1.pdf
出典:内閣府 日本経済レポート(2023年度)より(2月14日利用)
上記のグラフは、小さくて見にくいかと思いますが、真ん中とやや右側の「灰色背景」の期間が「政府がデフレ宣言」を出した時期です。
そして「赤色ライン」が「消費者物価指数(コア)」で、グラフの右半分に3つの赤色線の「山」をえがいています。
この「三つの赤色線の山の時」に、「デフレ脱却が出来なかった」と、この「レポート」を書いた「経済官僚さん」が、悔しがっているのです。
その意思は、本文の「我が国経済のデフレとの闘いは、既に約四半世紀に及んでいる」との記載でも伝わってきましたね。
当然にして「今度こそは!」と意気込んでいることが、よく文章から伝わってきていると、コロちゃんには思えました。
なお、今回コロちゃんが読んでカキコキしたのは、この「レポート」の第1章のみ(103頁)です。「レポート全体版(281頁)ありますので、そこまではご紹介できませんでした。
「レポート全体版(281頁)」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/0213nk/pdf/n23_5.pdf
10.「デフレ脱却は、出来るのか?」
この「レポート」をパラパラ読むだけでも「とても興味深い思い」と、「よくこんな複雑な経済情勢を分析できるものだ」と言う思いを同時に持ちました。
この「レポート」の巻末に30名近くの「作成担当者の名簿」が載っていますから、おそらくこれらの方たちは、日本の最高レベルの頭脳の方々なのでしょう。
しかし、これらの「日本で最高レベルの頭脳の方々」は、10年前、20年前にもこの役所にはいらっしゃったのですよね。
この「レポート」では、過去の「物価上昇の局面」では「デフレ脱却が出来なかった」と悔しさが行間から滲み出るように書いています。
その「過去の物価上昇の局面」では、当時の「最高の頭脳の方たち」は間違えたのでしょうね。その時には「デフレ脱却」が出来なかったのですからね。
そうすると今回の「物価上昇の局面」では、「デフレ脱却」の為に、過去を参考にしつつギリギリまで物価が上昇するのを見守るのでしょう。
そして「インフレが暴れまわるのを見過ごす」ことと紙一重の領域まで突っ込んでから、ようやく「政策転換」するのではないでしょうか。
コロちゃんは、全く違った比喩ですが、亡き妻がパチンコを好きでよく「あと少しで出るのに!」といつまでもお金を突っ込んでいたことを思い出しますね。
もちろん、今の「経済官僚さん」がそうだと言うわけではないですよ。
しかし、コロちゃんはそれでも「果たしてデフレは脱却できるものなのだろうか?」との疑問がつきまとうのですよね。
ひょっとしたら、日本経済の条件が、かつて1960~1970年代初めの「高度成長時代」から、その後の「低成長・成熟経済時代」に移っていったように、今現在は「高齢国家・低成長時代」に入ったのではないかとの疑念が付きまとうのですよね。
そのようなコロちゃんの無責任な感想が、的外れであることを祈りますね。コロちゃんだって大きな成長が出来れば素晴らしいと考えてているのですからね。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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