おはようございます。今朝のワンコとの散歩は、冷たい強風が吹きすさぶ辛い道行きでした。
思わず首を竦めるほど寒かったのですが、昨日一日中降り続いた雨の後でしたので、晴れたことの方がコロちゃんにはうれしかったですね。
昨日は、早朝から夜に入っても雨が降っていましたので、コロちゃんはワンコを抱っこして近くの高架下まで往復したのですよ。
それも1日3回もですよ。コロちゃんは、痛む腰に気を配りながらやっとワンコに💩と💦をさせましたよ。
それに比べれば、一日中晴れるのだったら、少々の「冷たい風」はまだ我慢が出来ますね。洗濯物も良く乾きますよ。
コロちゃんにとって「雨は天敵」ですよ。
今日は「岸田ボンビーってなに?」をカキコキします。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「岸田ボンビー・ばらまきボンビーって何のこと、スリランカ経済援助で炎上」
☆「政府開発援助推移と、外交に関する世論調査を見る」
☆「日本の生存条件を見ようと、海外にお友達をつくっとかないと危ういよ」
1.「岸田ボンビー・ばらまきボンビーって何のこと?」
コロちゃんは、「SNSはまったく利用していません」と思っていましたが、そういえば「LINE」は☎替わりに使っていますね。
ただ、その相手先は「長男一家・次男一家」と「親族」のみですので、世の中の動きを「SNS」で知ることはありません。
そのコロちゃんが、なぜいきなり「岸田ボンビー・ばらまきボンビー」などという言葉を知ったかというと、報道で岸田総理が「SNS」でそう呼ばれていると報じられたからです。
もともとはこの「バラマキボンビー」とは、ゲームの「桃太郎電鉄」に出て来るキャラクターのようですね。
そういえばコロちゃんも、もう30年近く前に家族4人で初期の「桃太郎電鉄」をスーパーファミコンで遊んだこともありましたね。
今回の「岸田ボンビー・バラマキボンビー騒動」は、岸田総理の海外支援を「持ち物を周りにバラ撒くキャラクター」に重ねた批判的な発信ですね。
要するに「海外支援」するぐらいだったら、国内にお金を使えとの主張なのでしょう。
報道では「炎上する国際協力」と、結構大きい見出しで報じていますね。
コロちゃんは、このあだ名「岸田ボンビー」に苦笑するとともに、2021年に岸田総理が就任したときには、あだ名を「キッシー」と紹介されていたことを思い出しましたよ。
あだ名が「キッシー」から「岸田ボンビー」へと変身するとは、何と落差が大きいものかと思いましたよ。
( ̄▽ ̄;)アハハ…キッィネ
2.「スリランカ経済援助で炎上」
今回岸田総理を「岸田ボンビー・バラマキボンビー」と呼んだ元には、日本政府の海外援助(政府開発援助)」があります。
先日の2月14日に、「外務省」が「スリランカ政府」に対し「病院における再生可能エネルギーを活用した電力供給安定化計画」を対象として12.3億円の無償資金協力を発表しています。
この発表が、SNSで「岸田ボンビー」と炎上するきっかけとなった模様です。
それでは、この「SNS炎上」のきっかけとなった「政府開発援助」について、いろいろ見てみたいと思います。
3.「政府開発援助の推移」
多くの国民の生活が物価上昇で苦しい中で、他の国に無償援助をする「政府」を批判的な声が上がるのはある意味当然かもしれません。
しかし、その実態をよく見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「外務省 政府ODA予算」より
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/yosan.html
出典:外務省 ODA(政府開発援助)より(2月26日利用)
上記のグラフは、1978~2024年の「ODA(政府開発援助)額」の推移です。
一目見ても、真ん中に大きな山が見えます。この「ODA(政府開発援助)額」のピークは、1997年1.17兆円です。
2024年の「ODA(政府開発援助)額」は5650億円ですから、1997年は現在の倍以上の金額を投じていたのです。
その後は毎年減少していって、2011~2024年は5000億円台の横ばいで推移しています。
この金額の推移を見ると、「岸田ボンビー・バラマキボンビー」と呼ばれた岸田総理は、ちょっと可哀そうとコロちゃんには思えましたね。
それに「国連」は、世界各国に対して「ODA(政府開発援助)」を「国民総所得比」で0.7%を求めているんですよね。
我が「日本」の実績は、現在0.39%と言われていますから、2024年の「ODA(政府開発援助)額5650億円」をもっと増やしても良いくらいだとコロちゃんは思っていますよ。
4.「外交に関する世論調査を見る」
「内閣府」は、先日1月19日に「外交に関する世論調査」を発表しています。
この「外交に関する世論調査」は、年に1回全国の3000名の日本国籍を有する18歳以上を対象として行われ、今調査は昨年2023年9~10月に行なわれました。
それでは、その中から「開発途上国に関する今後の開発協力の在り方」の回答を見てみましょう。
➀「今後の開発協力の在り方」
○質問:「先進国は開発途上国に対して資金協力や技術協力などの開発協力を行っています。あなたは、日本のこれからの開発協力についてどのように考えますか」
◎「回答」
➀「積極的に進めるべきだ:27.2%」
②「現在程度でいい :52.2%」
③「なるべく少なくするべきだ:13.0%」
➃「やめるべきだ :3.2%」
これを見ると「積極的に進めるべきだ27.2%」は、3割弱で少ないんですよね。
「現在程度でいい52.2%」がマジョリティ(多数派)となっています。
コロちゃんは、「積極的に進めるべきだ」に1票を投じますね。
日本は国際貿易をしなければ生き残れない国ですから、多くの国と親しく付き合うべきだと考えていますよ。
なお、この質問と回答ですが、年齢別に見ると「積極的に進めるべきだ」と答えた者の割合は70歳以上で高くなっています。
そして「現在程度でよい」と答えた者の割合は60歳代で、「なるべく少なくすべきだ」と答えた者の割合は30歳代、40歳代で高くなっています。
要するに、高齢者ほど「積極的」で、若い方ほど「少なくすべき」と考えているのです。
これをどう考えるかですが、コロちゃんは若い方ほど生活にゆとりがなくなっているのではないかと考えましたが、どうでしょうか?
若い方たちには、「海外に援助をバラ撒くくらいならば、国内の俺たちにバラ撒け」との感情があるんじゃないでしょうか。
なお、コロちゃんは上記でも書きましたが、「開発協力」は「➀積極的に進めるべきだ」を支持します。その理由は後で書きますね。
②「人的貢献の活動への参加は?」
○質問:「現在、世界の100以上の国が国連平和維持活動、いわゆる国連PKOに要員を派遣しています。
日本も国際平和協力法に基づき、カンボジア、ゴラン高原、東ティモール、ハイチ、南スーダンなどの国連PKOやシナイ半島の多国籍部隊・監視団、ウクライナ被災民支援などのための人道的な国際救援活動や、東ティモールやネパールなどでの国際的な選挙監視活動に参加してきています。
あなたは、日本はこれからも、国際社会への人的貢献として、このような活動に参加すべきと考えますか。それともそうは考えませんか」
◎「回答」
❶「これまで以上に積極的に参加すべきだ:23.3%」
❷「これまで程度の参加を続けるべきだ :64.4%」
❸「参加すべきだができるだけ少なくすべきだ:9.5%」
➍「参加すべきでない :1.5%」
この回答は、前回(1年前)の調査結果と比較してみると、大きな変化は見られないとしていますね。
ただこの回答も「積極参加すべき23.3%」と少なくて、「これまで程度の参加64.4%」がマジョリティです。
ただし年齢別に見ると「これまで以上に積極的に参加すべきだ」と答えた者の割合は60歳代、70歳以上で高くなっています。
これは、もう自分たちは危険なところに行かなくともよいからでしょうか。
コロちゃんが考えるのは、これは海外派遣で死者が出ることを許容するかどうかだと思っています。
もちろん原則として戦闘地域への派遣はなされないことにはなっていることは知っていますよ。
しかし、治安のよい所ばかりとは限りません。
コロちゃんが憶えているのは、1993年にカンボジアPKO(国連平和維持活動)に派遣されていた日本人警察官5人が乗った車両が銃撃され1人が死亡した事件がありました。
また、イラクで2003年に日本人外交官2人が射殺される事件が起こっています。そのイラクには2004~2008年に自衛隊延べ5600名が派遣されていました。
その「自衛隊派遣中」には「自衛隊員の死者」は出ませんでしたが、帰国後に在職中の死亡者が35人あったと報じられています。
その内訳は自殺者16人、病死7人、事故または原因不明が12人と、PTSD(心的外傷後ストレス障害)が疑われていましたね。
この様な「戦地派遣」で帰国後に「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」を発症する例は、コロちゃんはアメリカの「イラク戦後統治」で多発した例を本で読んだことがありました。
「戦争」は、たとえ戦地で死傷しなくとも、「戦後」にまで多くの被害をもたらすものらしいです。
このように、海外派遣をすれば、いくら「人的貢献」といっても、いずれ必ず死傷者が出ることを覚悟する必要があるとコロちゃんは考えています。
ですから、コロちゃんは出来るだけ「海外派兵」は避けるべきだと思っていますね。
しかし「国際協力」は必要ですから、出来るだけ死傷者の出ないようなリスク管理をしながら実行すべきなんでしょうね。
コロちゃんの「人的貢献の活動への参加」の回答は「❷これまで程度の参加を続けるべきだ」です。
次に「なぜ参加をするべきなのか」の理由を書いてみましょう。
5.「日本の生存条件を見よう」
上記で、コロちゃんは「開発協力」は「➀積極的に進めるべきだ」を支持し、「人的貢献」は「❷これまで程度の参加を続けるべきだ」を支持しました。
その理由は二つあります。
日本は「エネルギー」と「食料品」を海外から輸入して生きているのです。
アメリカのような「広大な農地」を持っていて、かつ「原油やシェールガス」が国内に豊富にある国ならば、たとえ「鎖国」をしようとも悠々と暮らせますが、「日本」はそうはいきません。
それではまず「日本」の「エネルギー事情」を見てみましょう。
➀「原油・天然ガス・石炭はほとんどが輸入」
皆さんもご存じのように、日本は「原油」と「食料品」の多くを輸入に頼っています。
下記の引用をごらんください。内容は下に書き出します。
「経済産業省 資源エネルギー庁 日本のエネルギー」より
https://www.enecho.meti.go.jp/about/pamphlet/pdf/energy_in_japan2022.pdf
出典:経済産業省 資源エネルギー庁 日本のエネルギー エネルギーの今を知る 10 の質問より(2月26日利用)
上記のグラフは、「原油・天然ガス・石炭」の海外依存度です。下記に書き出しますね。
◎「エネルギー海外依存度」
➀「原油 :99.7%」
②「天然ガス:97.8%」
③「石炭 :99.7%」
これををみてもわかるように、「原油・LNG(天然ガス)・石炭」のエネルギーの海外依存度は、みな90%台後半、ほぼ全量と言ってもいいくらいに海外輸入に依存しています。
しかも「原油」は、「中東依存度:91.9%」とほとんどを占めています。
「原油」は中東からタンカーで運ばれてくるのですから、中東で戦争が起きたならば、安定した輸入ができるかどうか不安定化します。
「日本のエネルギー」は、「輸入依存度」が高い上に「輸送」でも脆弱性があるのです。
②「食料自給率は38%」
また、「食料品」についても、見てみましょう。
下記の引用をご覧ください。内容は下に書き出します。
「農林水産省 日本の食料自給率について」より
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html
出典:農林水産省 日本の食料自給率について より(2月26日利用)
上記のグラフは昭和40年(1965年)~令和4年(2022年)の「食料自給率」です。
上の青色線グラフが「生産額ベースの食料自給率:58%」で、下の赤色線グラフが「カロリーベースの食料自給率:38%」です。
令和4年(2022年)の日本の「食料自給率」は「カロリーベース:38%」です。4割に満たないのです。
現在の日本は、かつての1930年代の日本と同じように、「石油」と「食料品」は、国内で調達・完結できていないのです。
ですから、日本が生存するために欠かせないもの、日本の生存条件は「石油と食料品」と言っても間違いではないと、コロちゃんは考えますよ。
6.「海外にお友達をつくっとかないと危ういよ」
「日本」には歴史の経験があります。1930年代の日本も現在と同じく、「原油・食料品」を国内で賄えませんでした。
その時代の指導者たちは、「原油」はアメリカから輸入し、「食料品」は当時の朝鮮・台湾・中国からの輸入に頼りました。
(この時代にはまだ中東の石油は発見されていません)
その後の歴史では、アメリカとの戦争で「原油輸入」が止まり、海上封鎖で「食料品輸入」も止まりました。
その結果が1945年8月の「敗戦」です。
今の「日本」も当時の「日本」と同じく、「原油・食料品」を輸入しなければならないことがチョークポイントなのです。
(チョークポイントとは、地政学における概念のひとつで、戦略的に重要な海上水路を指す)
これを避けるには、「自由貿易」こそ日本の生命線です。そして、その貿易品目を輸入する海上ルートにある国とも友好関係を保たなければなりません。
要するに、日本は他国と「戦争」などが出来る国ではないのですよ。
現在ウクライナ戦争を起こしたロシアは、国内で「食料品・原油」が調達出来るどころか、主要な輸出品目です。
日本はそれと条件が全く違うのです。
「日本」は、出来るだけ多くの国と友好関係をつくり、そして保持し、いざという時に助けてくれる国を、普段からつくっておかなければならない国なのだと思いますよ。
普段から深くお付き合いをして、できれば相手国から尊敬されるような国でなければ、いざという時に誰も助けてあげたいとは思わないでしょう。
ですから、コロちゃんは岸田総理が「岸田ボンビー」と揶揄されることはちょっと可哀そうですが、だからと言って海外援助を削減することには反対しますよ。
7.「岸田ボンビーは何が問題か?」
コロちゃんは、今回の「岸田ボンビー・バラマキボンビー」を「ODA(政府開発援助)額」の問題とは全く考えていません。
別に岸田さんが、コロちゃんの親戚とか知り合いとかで肩を持つわけではないですよ。
ただ、今の「岸田総理」は何を語っても、苦情や揶揄は出て来るでしょう。
コロちゃんの考えでは、「政治家とはビジョンや夢を語る者だ」と思っています。
「政治とは多数派をつくる仕事」であり、そのためには「言葉で人を動かさ」なければなりません。「政治家」とは「言葉の芸術家」でなければ務まらないのです。
残念ながら現在の「岸田総理」は、その都度に右往左往するだけで、言葉にも力がないですね。これでは人々はついて行かないとコロちゃんは思いますね。
コロちゃんは、1970年代の「田中角栄氏」を思い起こします。
彼の評価は毀誉褒貶さまざまありましたが、高度成長末期に豊かさを全国の津々浦々に広げようとした理念は、現在もまだ一部は有効なのです。
政治家「田中角栄」が去った後も、その理念は長く人々の心に残ったのですね。
「都市部の富を地方に広く分配する」という、田中角栄氏の理念は、今の「自民党政治家」の皆さんも受け継いでいます。
ただ、その「理念」はそろそろ賞味期限が切れてきていますから、「新しい理念」が今の時代には求められているのでしょう。
コロちゃんが見聞きした範囲では、「岸田総理」がそのような「新しい理念」を語ったとは聞きませんから、たぶんお持ちではないのでしょう。
「新しい資本主義」に、コロちゃんはちょっと期待した時もありましたが、どうやら「経済の好循環」という「古い定石」以外の何物でもないようです。
かつて、インド独立の父と言われる「マハトマ・ガンジー」という政治家がいました。生年が1869~1948年ですから、もう歴史上の人物ですね。
彼は「七つの社会的罪」を語ったとされています。下記に記載しますね
➀「理念なき政治」
②「道徳なき商業」
③「労働なき富」
➃「人格なき学識」
⑤「人間性なき科学」
⑥「良心なき快楽」
⑦「献身なき信仰」
まあ、このような言葉は「時代性」もありますから、すべてが普遍性がありどの時代にでも通用するとは限りませんね。
しかし最初の項目の「理念なき政治」が「社会的罪」であることは、どの時代でも通用するのかもしれません。
是非「岸田総理」には、この言葉「理念なき政治は罪である」を考えていただきたいと、コロちゃんは思いましたよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
コメント