【経済考】誰も「物価高」を止めようとしないよ

経済

おはようございます。今朝コロちゃんが目を覚ました時に、「いやな夢」から目が覚めたことでホッとしましたよ。

「夢」だから「荒唐無稽」でも不思議ではないのですが、なんと「今朝の夢」は「コロちゃんが株主総会の会場をパジャマでウロウロしている夢」だったのですよ。

いやー、コロちゃんは焦りましたよ。だって、周囲はみんな「背広のおじさんたち」なのに、コロちゃんだけが「パジャマ姿」なのですからね。

コロちゃんは、あわてて「会場」から外に出て自分の部屋に戻って背広に着替えようとしたのですが、こんどは「自分の部屋」が分からないのですよ。

そこで慌てて「通路をウロウロするうちに目が覚めた」という訳なのですよ。

いやいや、この「夢」って何を表しているのでしょうね?
σ( ̄^ ̄)はて?

コロちゃんは「株式投資」は行なっていませんから、もちろん「株主総会」とは全く縁がありません。

だから、なぜこんな夢を見てのか検討も付きませんね。

だけど、ひょっとしたら最近「最高値を付けた株価」に「注意した方が良いよ」との「神様のお告げ」かも知れないと思いましたよ。

そんな「悪夢を見たコロちゃん」が、今日は「誰も物価高を止めようとしないよ」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「コメ政策が右往左往しているよと、コメの値段を見てみよう」

☆「日経新聞の社説も利上げを求めているよと、物価上昇率2%以上が、もう3年半も続いているよ」

☆「誰も物価の上昇を止めようとしないよと、コロちゃんと物価が上がらなかった日々」

1.「コメ政策が右往左往しているよ」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「26年産米、減産へ転換」との見出しが目に入りました。

コロちゃんは、あれれ? 「26年産米」って、ちょっと前に「増産」って言ってなかったっけ?と思いましたよ。
(。・_・?)アレレ?

そこでコロちゃんがポチポチ調べてみますと、今年の8月に「小泉農水相(当時)」が、「基本計画では2023年度・791万㌧を、2030年度に818万㌧に」すると米の増産を発表なさっていましたよ。

それが今回の「記事」によると「2026年度産主食米の生産目安を前年度比2%減の711万㌧」と書いてありますから、「コメの農政の増産から減産」への「大転換」ですよね。

まあ「石破前総理」から「高市総理」へと変わりましたし、農林水産大臣も「小泉氏」から「鈴木氏」へと変わりましたからね。だけどたった「2ヶ月」での大転換ですよ。

「政策の変更」は、当然あるのでしょうけれど、このような「増産」から「減産」への真逆の方向への転換は珍しいとコロちゃんは思いましたよ。

そして「これってコメの値段を下げる気がないよね」とも感じましたよ。

つまり「コメの値段が下がって喜ぶ消費者目線」から、「コメの値段が上がって喜ぶ生産者視線」への転換ですよね。

報道では、「小泉前農相」が設置した「コメ対策集中対応チーム」も解散すると報じていますよ。

これは間違いなく今後も「コメの値段」は、「上がることはあっても下がることはなさそうだ」と思いましたよ。

なお、この「日経新聞」の「26年産米、減産へ転換」の記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

26年産米、減産へ転換 農水省 供給量確保は不透明 - 日本経済新聞
農林水産省は24日の自民党の部会で、2026年産主食米の生産目安を前年比2%減の711万トンと示した。目安は農家が生産調整する際の指標となる。自民党農林族などに供給過剰による米価の下落を不安視する声が強い。事実上、石破茂前首相の増産方針の見直しとなる。「令和のコメ騒動」では店頭の在庫が足りなくなり、消費者の不満が高まっ...

2.「コメの値段を見てみよう」

さて、先の総理大臣の「石破総理」は5月に「(5キロで)3000円台にならなければならない」とおっしゃられていましたよ。

そこで直近の「コメ価格」を見てみましょう。下記でしたよ。

「農林水産省 スーパーでの米の販売数量・価格の推移」より

https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/ksppos.pdf
出典:農林水産省 スーパーでの販売数量・価格の推移より:10月31日利用

上記のグラフは、「農林水産省」が発表した「2024年11月~2025年10月」の「スーパーでの米の販売価格の推移」です。「一部(5月~10月)」を拡大して添付しています。

上記のグラフから「5月以降の米の価格」を下に書き出しますね。

◎「5月以降のスーパーでの米の販売価格」

➀「5月」
 ・「5~11日 :4268円」
 ・「12~18日 :4285円」(ピーク)
 ・「省略」
②「6月」(省略)
③「7月」
 ・「省略」
 ・「28~8/3  :3542円」(ボトム)
④「8月」(省略)
⑤「9月」
 ・「1~7日   :4115円」
 ・「省略」
➅「10月」
 ・「9/29~10/5:4205円」
 ・「6~12日   :4142円」
 ・「13~19日  :4251円」

https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/ksppos.pdf
(出典:農林水産省 スーパーでの販売数量・価格の推移より:9月25日利用)

おー、コメ価格のピークは「②5/12~5/18:4285円」でしたね。
(o゚Д゚)オー

それが「小泉米放出」で「③7月28~8月3日の3542円」にボトムを付けて、ここで「石破元総理のコメ価格は3000円台」が実現していますよ。

しかし、その後は再び上昇に転じて、とうとう「⑥の10月13~19日で4251円」とピークに迫っていますよ。

下記に並べてみましょうね。

◎「コメ価格のピークとボトム」

❶「ピーク:5/12~18 :4285円」
❷「ボトム:7/28~8/3 :3542円」(石破公約実現)
❸「直近:10/13~19日:4251円」

上記を見ると、「最高値だった❶ピーク4285円」と「❸直近4275円」の差はたった34円」ですよ。これを見ると「今後のコメ価格」は「5月のピーク(4285円:5㌔)」を超えるかも知れませんね。

上記の「コメ価格」の推移を見ていると、このタイミングで「来年26年産米を減産」と発表したということは、「高市総理はコメ価格を3000円台に下げる気はない」とコロちゃんは受け止めましたよ。

おそらく「高市総理」は、「物価を上げても経済成長ができるならばかまわない」と考えているというのがコロちゃんの見方ですよ。

3.「日経新聞の社説も利上げを求めているよ」

コロちゃんは、「日銀が利上げすれば物価の上昇は抑えられる」と考えているのです。これは「経済学のイロハ」ですからね。

ところが「日銀の植田総裁」は、先日「10月29~30日の金融政策決定会合」で「利上げ見送り」を発表しているのですよ。

記者会見では「来年の春季労使交渉(春闘)の初動のモメンタムについて情報を集めたい」と発言していますから、来年春までには「利上げ」と考えているのかも知れませんね。

コロちゃんは、大きな声で「遅いよ!」と叫びたいですよ。コロちゃんの様な「年金生活者」は、上がり続ける物価にへきえきとしているのですよ。

そんな時に「日経新聞の社説」に目が止まりましたよ。

この「社説」では「物価高の抑制は日銀の役割だ」との見出しで、「日銀執行部の予想(今後食料品価格の高騰が治まる)が外れ、物価高が長引くリスクが残る」と指摘していますよ。

そして「円安が物価高に拍車をかける懸念を考えれば・・・政策金利の引き上げは欠かせない」と「早く利上げしろよ」と言わんばかりの社説となっていますね。

コロちゃんは、「企業経営者たちが読者」である「日経新聞」が、「社説」で「政策金利の引き上げ」を主張していることに驚きましたよ。

これって「政策の選択」なのですよね。つまり以下の「2つの道」ですよ。

◎「日本の針路の2つの道」

➀「物価上昇と共に経済も成長する道」
 ・「株価と土地価格は上がる」
 ・「名目GDPは物価上昇率のゲタでかさ上げされる」
 ・「賃金が上がる層とあまり上がらない層に分かれる」
 

②「物価も経済も緩やかに上昇する道」
 ・「株価と土地価格は緩やかに上昇」
 ・「名目GDPは物価上昇率のゲタがないので上がらない」
 ・「賃金が上がらない層の生活は保てる」

上記はコロちゃんの考えですが、たぶん「高市総理」は「➀物価上昇と共に経済も成長する道」を選択したのでしょう。

だから「物価の上昇」は気にならないのでしょうね。

そうなると、「株価と土地価格」は上がりますが、コロちゃんの様な「年金生活者」は「物価上昇以下の年金改定率」しかないですから、徐々に「生活が苦しくなる」と思われますよ。

だからコロちゃんは、上記の「➀の物価上昇と共に経済も成長する道」ではなく、「②の物価も経済も緩やかに上昇する道」が「推し」なのですよ。

また、驚いたことには「日経新聞社」も同じなのですよ。

この「日経新聞社の姿勢」についてコロちゃんは、「➀の物価上昇とともに経済も成長する道」は、「格差」が拡大して、「社会が不安定化する」ことを懸念していると思いましたよ。

なお、この「日経新聞」の「物価高の抑制は日銀の役割だ」の社説をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

[社説]物価高の抑制は日銀の役割だ - 日本経済新聞
日銀は30日の金融政策決定会合で政策金利を現行の0.5%に維持すると決めた。米高関税の影響や来春の労使交渉に向けた初動の勢いをデータで確認するため、6会合連続で利上げを見送った。利上げに慎重といわれる高市早苗氏の首相就任後、初の会合だ。新政権と日銀が協調するうえでは、焦点である物価高への対応で日銀が大きな役割を担う点を...

4.「物価高2%以上は、もう3年半も続いているよ」

上記で書いた「日本銀行」は、2013年に「物価安定の目標」を「安定的かつ持続的に2%程度で推移する状態」に置いています。

この「安定的持続的」とは、「2%に到達するだけでなく、おおむね2〜3年程度持続的に達成される状態」とされているのですよ。

だけどコロちゃんは思うのですよ。「いつまで物価高を我慢すればいいんだ」って。

この「2%以上の物価高」は、「2022年の4月」からもう3年半も続いていますよ。

その上に「2024年12月~2025年7月」までの8ヶ月間は、「3%以上の上昇(総合指数)」ですよ。

コロちゃんは、いい加減にゲンナリしていますよ。ここまで「物価上昇」が続いていても、まだまだ足りないとは困ったもんだとしか思えないコロちゃんでしたよ。

5.「誰も物価の上昇を止めようとしないよ」

ここでコロちゃんの考え方を書きますね。上記で「政府も日銀」も「物価上昇を止めよう」とは考えていないことを見てきましたよね。

ここで「物価の上昇」で得をする方と損をする方を考えてみますね。

まず「一番得をする方」は、「日本で一番巨額な借金をしている日本政府」です。

となると、「最大の借金をしている国」と「借金で事業をしている企業主」も「利得が転がり込んでウハウハ」でしょうね。

「物価の神様」と呼ばれている「渡辺努東大元教授」は、以下のようにおっしゃっていましたよ。

「これまでの0%から2%のインフレへ移行する中で、日本最大の債務者である政府は180兆円の利得を手にする」

https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2025/0310/shiryo_05.pdf
(内閣府:第2回経済財政諮問会議:資料5:賃金・物価・金利の正常化より:10月31日利用)

いいなー、お国は「180兆円」も儲かるんだって。「インフレ税」って言うのだそうですよ。少しで良いからコロちゃんにも「お裾分け」をしてくれないかなー。
(´罒)いー(´□)なー

また「借金をして事業を営んでいる社長さん」も、「物価上昇」で「利益」を得ますね。「インフレ」は「お金の価値」が下がりますから「借金」は軽くなるのですよ。

また「企業経営者」は、「物価の上昇下」では値上げがしやすくなりますから、「企業利益」は増加しますよ。

その逆に「物価の上昇」の被害者は、「給料があまり上がらない雇用者」や「年金があまり上がらない年金生活者」になります。コロちゃんもここの1員ですよね。

分かりやすいように、下に書き出しますね。

◎「物価の上昇で利益を得る人と損を被る人」

➀「利益を得る人」
 ・「日本政府」
 ・「企業経営者」

②「損を被る人」
 ・「大企業以外の中小企業の会社員」
 ・「非正規雇用者」
 ・「年金生活者」

うんうん、わかりやすいですよね。このように「物価の上昇」は、「受益者層と受難者層」にハッキリと別れているのですよ。
(*。_。)⁾⁾ゥンゥン

つい先日に「高市総理」が、岸田元総理と会って「新しい資本主義(経済の好循環)をやめる」と伝えたと報じられていました。

コロちゃんは、「経済の好循環」なら「賃上げから消費へ」との「分配政策」でしたから、まだ一般会社員にも「賃上げ」という利益があったと思うのですよね。

しかし、今度の「高市総理」は「責任ある積極財政」ですから、「財政バラマキ」でさらに物価の上昇を招くのではないかと危惧していますよ。

それでも「利益を得るのが日本政府と企業経営者」ですから、歓迎する方も一定数いらっしゃるでしょうね。

このように見ていくと、今後の日本ではしばらくの間は「誰も物価上昇を止める人がいない」となりそうですよ。

コロちゃんは「やだなー」と思いつつ、じっと見つめていくことにしますよ。だって、それしかできないもーん。

6.「コロちゃんと物価が上がらなかった日々」

今日は、「誰も物価高を止めようとしないよ」をテーマに考察してみましたよ。

ここ4年間の「岸田元総理(3年間)と石破総理(1年間)」の「物価と賃金の好循環」から、「積極財政」への大転換ですよね。

コロちゃんは、ここ3年半の「物価上昇にさらに拍車がかかる」と読んでいますが、「日銀」はそうではないとしていますから、どっちの見方が当たるのかは今後興味深いですよ。

最後の「コロちゃん話」は、過去の「物価上昇が2%以下だった日々」について書いてみますね。

今日「物価高」を書いていてコロちゃんは、過去に物価高で困っていたのはいつ頃だったかを考えてみましたけれど、あんまり古い記憶なので覚えていませんでした。

それもそのはず、前回「2%以上の物価高」だったのは「1991年の3.3%上昇※」だったのですよ。そんな昔ことは、憶えていないのも当たり前ですよね。

(※内閣府 平成24年度 経済財政報告より)

その後の1992年から2021年までの「30年間」の「物価上昇率」は、すべて「2%以下」だったのが日本なのですよ。

いわゆる「デフレ経済の30年(1992~2021年)」ですよね。だけど、この「1992年~2021年」の大部分は「コロちゃんの子育て期間」だったのですよね。

下記のフォトをご覧ください。コロちゃんの長男(当時6歳)と次男(当時4歳)が遊園地で遊んでいるフォトですよ。

真ん中には「妻」が写っていますね。

塗装がはげ落ちている「田舎の遊園地」丸出しのフォトですけど、この1990年代にコロちゃん一家は、あちこちの「遊園地」を巡っていましたよ。

だからコロちゃんは、「デフレ経済の30年間(1992~2021年)」を「普通の子育てが出来た時代」として「ポジティブ」に見ているのです。

昨今の「毎月物価が上がり続ける日本」より、全然「生きやすく子育てしやすい時代」でしたよ。

「経済学的にはデフレ経済は悪」なのでしょうけれど、「一般大衆」であるコロちゃんにとっては「生活がしやすいこと」が第一ですよ。

この様な視点からすると、現在の「高市総理」の「物価上昇とともに経済も成長する道」は、一般国民の望む道ではないとコロちゃんは考えていますよ。

今日の「コロちゃん話」は、「デフレの30年(1992~2021年)」は、意外と「子育てがしやすい時代」だったとの経験談でしたよ。

このことは、是非若い方たちにも知っていただきたいと思ったコロちゃんでしたよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします。
(^_^.)

おしまい。

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