おはようございます。今朝のコロちゃんとワンコとの散歩時の気温は、何と「マイナス3℃」でした。今季の冬の「最低気温」でしたね。
いつもの散歩コースを歩いていると、だんだん手袋の中の指が痺れてきました。最後の方では感覚が全く感じなくなりましたよ。
いよいよ「冬将軍」が大活躍し始めたようですね。散歩を終えて家に帰ってきた後に、手袋を脱いで指を見ると、指が真っ赤になっていましたよ。
気になって調べてみると、この赤くなった指は「しもやけ」の症状の様ですね。
「しもやけ」とは、寒さで「手足の指先や耳たぶなど」が、赤色や赤紫色に腫れることで、寒さで欠陥が収縮し、血流が悪化することで起きる病気だとされています。
コロちゃんの指先は、まだ痛むところまでは進んでいませんでしたので大丈夫のようですけれど、このように指先が赤くなったのも、今季初めてですね。
皆さん可哀そうなコロちゃんに同情してくださいね。
今日は「4万円バラマキで、消費に回るのはいくらかな?」をカキコキします。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「6月に4万円のお金が配られる」
☆「2023年は消費が増えてない、4万円の目的は消費拡大」
☆「限界消費性向と、2020年の10万円」
☆「賃金上昇と消費拡大は実現するのか?」
☆「岸田総理は名宰相か、バラマキ宰相か?」
1.「今年の6月に4万円のバラマキ」
岸田総理は、今年の6月に「5兆円規模の減税」を行なうと表明なさっています。
その内容は、以下の通りです。
①「住民税非課税世帯 1500万世帯(2500万人)に1人10万円の給付」(3万円は昨年に給付済み)
②「住民税課税で所得税非課税 300万世帯(500万人)」は、「下記③」と同じ。
③「住民税・所得税は課税されているが4万円減税しきれない層(400万人)」は、2024年分の所得税から減税しきれない場合、翌2025年度分の住民税から差し引く。
④「住民税+所得税を払っている層(8600万人)1人4万円の減税」
(夫婦と子ども2人の場合、4万円×4人=16万円の減税)
上記のようにして、国民の大半の方々に「減税」&「現金給付」を行なうとしています。ただ年収2000万円以上の方は対象額外となったようです。
「年収2000万円以上の給与所得者数」は、「13.6万人(年収2000~2500万円以下)+16.6万人(年収2500万円以上=30.2万人」となっています。
(国税庁:令和3年民間給与実態統計調査より)
ということは、今回の「減税対象者数」は以下のようになると思われます。
◎「①住民税非課税世帯:2500万人」+「②住民税課税:所得税非課税:500万人」+「③住民税・所得税は課税されているが4万円減税しきれない層:400万人」+「④住民税+所得税を払っている層:8600万人」=1億2000万人
◎減税対象外:「年収2000万円以上の給与所得者:30.2万人」
なんと多いですね。日本の人口は1億2424万人ですから、今回の「4万円減税」はほぼ「全国民」に支給されるようです。
2.「2023年は、消費が増えなかった」
上記の5兆円規模の「減税&給付」を、無責任なコロちゃんはハッキリと「バラマキ」と言ってしまいますが、岸田総理は当然にして「バラマキ」とは考えていないでしょう。
それでは「政策決定者」がどう考えているのかを、ちょっとコロちゃんが想像してみます。
岸田総理が目標としているのは「経済の好循環」です。以下をご覧ください。
「経済の好循環」の狙いは、以下のとおりです。
①「賃金が上がる」⇒
❷「消費が増える」⇒
③「物価が上がる」⇒
④「企業収益が上がる」⇒
現在、上記の内の「①賃金が上がる」は「連合・経団連・政府も」一体となって推し進めていますから、見通しは明るいとみているようです。
しかし「❷消費が増える」は、総務省がつい先日の1月9日に発表した「2023年の家計調査」を見ても、「二人以上の家計消費は実質で前年同月比マイナス2.9%(11月分)」となっています。
そして、この「家計消費のマイナス」は、9ヵ月連続となったと記載してあります。
昨年春に「賃上げ3.58%(連合:最終集計より)」があったのに、「消費が増えて」いないんですよ。
3.「4万円の目的は、消費の拡大」
「❷消費が増える」が達成されないと「経済の好循環」は成立しません。途中で連環が途切れてしまいますからね。
そこで「頭の良い官僚の方」が考えました(多分?)。
「パンがないなら、ケーキを食べればいいじゃない?」
あ、間違い間違い間違えました。
(;・д・)ノあ、ごめん。
「消費が増えないなら、お金を配ればいいじゃない?」
(コロちゃんの想像です)
そこで、下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 官民が連携した賃金上昇・所得上昇による物価高の克服」より
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2023/1221/shiryo_02-1.pdf
出典:内閣府 令和5年第17回経済財政諮問会議 令和6年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度 より(12月23日利用)
上記のグラフは、今年2023年と2024年の「物価上昇率と所得増加率」の比較です。薄い青色が「物価上昇率」で、淡い土色が「所得増加率」です。
このグラフの添付文には「2024年度の賃金上昇率は、2023年度を上回ると見込む」と書かれています。
グラフの数字を下記に書き出しますね。
◎「2023年度:政府経済見通し」
①「物価上昇率 3.0%」
②「所得上昇率 2.4%」
この数字を見ても、昨年の2023年度は「物価を上回る所得増」は実現していません。だから「消費が増えていない」んですよね。
上記の「経済の循環」でいうと、「①賃金が上がる」⇒「❷消費が増える」が実現しませんでした。
そしていよいよ今年の2024年です。
「消費が増えないなら、お金を配ればよいじゃない?」と、配ったお金(5兆円規模)は、「所得上昇率」を1.3%引き上げます。
下記をご覧ください。
◎「2024年度・政府経済見通し」
①「物価上昇率 2.5%」
②「所得上昇率 3.8%」(定額減税寄与度1.3%程度)
やれやれ、これならば「消費が増えて経済の好循環に進む」だろうと一安心ですね。
「物価と所得」の上昇率は、「定額減税1.3%」をしなかったならば、両方とも2.5%で並んでますから「経済の好循環」には進まない所でしたね。
やれやれ、これでひと安心・・・でしょうか?
4.「限界消費性向とは?」
「限界消費性向」という「経済学の概念」があります。
いえいえ難しい内容ではありません。政府からもらったお金を、皆さん全員が全部使い切ると言う事はありませんよね。
お金に余裕がある方は、1度に4万円の定額減税があっても、その分は使わずに銀行口座に眠りっぱなしとなるでしょう。
コロちゃんも、4万円頂いても別にその分を余分に何かを買おうなんて考えていませんしね。
実は、過去のいろいろな給付のその後の使い道を「追跡調査」すると、あまり使われていないんですよね。
①「2020年特別定額給付金10万円の使われ方」
2020年にコロナ禍への対策として、「国民一人当たり10万円」が配られたことを憶えていらっしゃるでしょうか。
総額で13兆円の国費を投入した「バラマキ」でしたが、その後にどのように使われたのかの追跡調査が行なわれています。
誰でもネットでお読みになることができます。下記の表題とリンクがそれです。
「政策課題分析シリ-ズ 22:特別定額給付金が家計消費に与えた影響:-リアルタイムに記録される家計簿アプリデータを活用した分析-」
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2023/08seisakukadai22-0.pdf
この内容によりますと、以下の様に報告されています。
「2020 年5月以降に支給された「特別定額給付金」は、全ての世帯への給付事業で・・・支給の5週間前から 10 週間後までの消費増加効果は、給付額の 22%程度であった」
「この結果は、コロナ禍における給付金や過去に行われた給付金について消費増加効果を計測した他の研究とおおむね同程度であった」
コロちゃんは、以前より「給付金」があまり使われていないことは聞いていましたが、「消費に回った」のが、たった22%だったとまでは知りませんでした。
②「エコノミストの試算」
コロちゃんがネットで、この「5兆円規模減税」の効果を調べていると、何人かのエコノミストの方がその効果を試算していましたが「所得増加率」に言及している方は見つかりませんでした。
しかし「限界消費性向を30%にすると実質GDP増加率は、2024年度の物価上昇率を控除して実質プラス0.26%の押し上げ効果がある」としていた方がいらっしゃいましたね。
ただ、給与振り込みの手取り額が1回限りで4万円増えても、それを引き出して消費に使おうとすることは起こりにくいのではないかとの考察もありました。
要するに「限界消費性向」は低くても不思議ではない(減税額が消費に回らない)というのです。
政府の5兆円減税の説明の中には、この「限界消費性向」に言及しているところは見つかりませんでしたね。
だから政府の試算に、「限界消費性向」を組み込んでいるのかまではわかりませんでしたよ。
5.「賃金上昇と消費拡大は実現するのか?」
上記のように「5兆円規模の減税」で「消費の拡大」を目指している岸田総理の意図を見てきました。
「経済の好循環」には、「①賃金が上がる」⇒「❷消費が増える」と繋がることが欠かせません。
現在の日本では、9ヵ月連続で「家計消費がマイナス」となっています。
(2023年11月分マイナス2.9%)
そこで岸田総理は「家計所得」を「①賃金が上がる+4万円減税」として、なんとしても「❷消費が増える」に持ち込もうと考えているのでしょう。
ただ「賃金が思うように上昇するか」と、「4万円の減税による手取り収入の増加」がどのくらい「消費支出」となるのか(限界消費性向)は、予測では20%台となっています。
コロちゃんのような「年金生活者」は、1回だけの収入が増えたとしてもそれを理由に消費拡大には進みませんね。
世の中の多くの方々が「消費拡大」に進むかどうかは、コロちゃんの見るところではまずないと思われますが、岸田総理の決断ですから見守りながら結果を待ちたいと思っています。
この「減税」は6月から行なわれる予定ですから、その結果「消費が拡大した」かどうかは毎月の総務省統計局の「家計調査」でわかります。
「消費の拡大」については、秋にはもうハッキリ結論が出るのです。
「5兆円を投じた消費拡大の実証実験」ですね。
コロちゃんは成果は上がらないのではないかと考えていますが、これを考えたのは優秀な官僚さんたちでしょうから、それなりの「成算」はあるのでしょう。
コロちゃんは、6月以降の秋の毎月の「消費動向」の動きをしっかりと注視しようと思っていますよ。
6.「岸田総理は名宰相か、バラマキ宰相か?」
ねっ、皆さん、このように「政策意図」と「見通し」を見ていくと、「経済」も面白いものでしょう?
これで「経済の好循環」に成功すれば、岸田総理は「失われた30年の日本経済にピリオドを打った歴史に残る名宰相」となります。
そして「経済の好循環」に失敗すれば、岸田総理は「5兆円もバラ撒いて何も成果を得られなかった総理」のレッテルが張られるでしょう。
コロちゃんは、前者に1票を投じましたよ。だけど何も賭けてませんから、当たっても何ももらえませんけど。
はてさて、皆さんはどちらに1票を入れるでしょうか? 是非「思考実験」として選んでみてください。結果を楽しみに待つのも面白いですよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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