【社会考】人手が足りないよ!「労働市場の未来推計」を読む➁

社会

おはようございます。今朝のコロちゃんは、いつもの朝起きた時の「腰痛」がちょっと軽いように感じました。

その理由なんですが、昨日にコロちゃんは「ペインクリニック」へ行ってきたんですよ。

ほら「予約をすっかり忘れていたペインクリニック」ですよ。その後に慌てて平謝りに謝って、直ぐに「診察予約」を取り直したのです。

そして「腰痛が辛い」と医師に言いましたら、今までの「痛み止め(トリプタノール1日5錠)」にプラスして「タリージェ1日1錠」を追加してくれたのですよ。

コロちゃんは、昨夜寝る前にこの「タリージェ」を服用したところ、今朝のいつもの「腰痛」がちょっと軽くなったように感じたのです。

コロちゃんは、しばらくはこの「タリージェ」もいつもの薬と合わせて服用しようと考えていますよ。

これで「腰痛」が少しでも軽くなればいいなーと、コロちゃんは考えていますよ。

今日は昨日の続きの「人手が足りないよ!『労働市場の未来推計』を読む➁」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「今日は前回の続きですよと、ポジティブな未来はホントかな?」

☆「就業者数は増えるかな?と、働く高齢者はそんなに増えるかな?」

☆「外国人就業者は増えるかなと、未来推計にはちょっと懸念をもつよ」

☆「コロちゃんと人手不足」

1.「今日は前回の続きですよ」

前回は『人手が足りないよ!「労働市場の未来推計」を読む➁』と題して、「パーソル研究所と中央大学」の「労働市場の未来推計→→2035」の内容をご紹介しました。

この記事は、その続きの『人手が足りないよ!「労働市場の未来推計」を読む➁』となります。

前回の記事の内容は、まとめると以下になりますよ。

➀「2035年の労働市場の見通しは、2023年比で総人口は771万人減るけど、就業者数は375万人も増えるよ」

➁「女性の労働参加は増えるよ。2035年には2023年比で「60代前半で20㌽、60代後半で25㌽」も増えるよ。

③「外国人就業者数は増えるよ。2035年には2023年比で「172万人」も増えるよ。

④「労働力不足は解決できるよ。以下のことをすればよいよ」

◎「労働力の増加」

❶「シニアの活用」
❷「パートタイム就業者」
❸「副業者」

◎「労働力不足緩和」

❶「人の成長(教育訓練投資」
❷「新たなテクノロジー(生成AI)」

ざっと、前回の記事は上記のような内容でした。

なお上記のまとめは、あくまでもコロちゃんが「未来推計」を読んで、勝手にまとめたものですので間違っていたらごめんなさいね。

この記事は前回の続きですので、まだお読みになっていない方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

【社会考】人手が足りないよ!「労働市場の未来推計」を読む➀

2.「ポジティブな未来はホントかな?」

さてコロちゃんは、上記の「労働力不足は解決できる」というポジティブな「労働市場の未来推計→→2035」」をざっと読んでみました。

そして、果たしてこんなに「ポジティブな未来が来るかなー」と、考えましたよ。

そこで、何点か「労働市場の未来推計:2030年⇒2035年」の疑問点を提示してみますね。

3.「就業者数は増えるかな?」

まずは最初は「就業者は増えるよ」という点です。「推計」では、以下のように「就業者数は増える」としています。

◎「就業者数は増えるよ」

➀「2023年実績:6747万人」
②「2030年予測:6959万人」
③「2035年予測:7122万人」

https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2035/
(出典:パーソル総合研究所:労働市場の未来推計→→2035より:10月19日利用)

上記を検証するために、コロちゃんは今までの「日本の就労人口の推移」を調べてみました。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出しますね。

「独立行政法人 労働政策研究・研修機構 産業別就業者数の推移」より

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0204.html
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 早わかりグラフで見る長期労働統計より(10月18日利用)

上記のグラフは「独立行政法人:労働政策研究・研修機構」が発表している「就業者数の推移」です。

ここ10年間の「就業者数の変化」を見ると、増えてはいるのですが、だんだん増加数がへってきていますね。。「バックデータ」から過去10年分を下に書き出しまてみますね。

◎「日本の就業者数の推移」

➀「2014年:6371万人」
➁「2015年:6402万人:31万人増」
③「2016年:6470万人:68万人増」
④「2017年:6542万人:72万人増」
⑤「2018年:6682万人:140万人増」
⑥「2019年:6750万人:68万人増」

⑦「2020年:6710万人:ー40万人」(コロナ禍)

⑧「2021年:6713万人 :3万人増」
⑨「2022年:6723万人:10万人増」
⑩「2023年:6747万人:24万人増」

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0204.html
(出典:独立行政法人:労働政策研究・研修機構:産業別就業者数の推移:バックデータより:10月19 日利用)

なお、「日本の総人口のピーク」は、2008年の1億2808万人です(※)。その後は「総人口」は減少し続けています。

(※国土交通省:人口構造の変化より)

上記の推移を見ると、「⑦2020年:6710万人:ー40万人」の「就労人口の減少」は「コロナ禍」の影響ですね。

「コロナ禍以前の人口増」は、➁~⑥の年平均では「75万人」が増えています。「コロナ禍」以降の、⑧~⑩の年平均は「21万人」しか増えていません。

「日本の就労人口」は、「総人口の減少」を「高齢者・女性の就労の増加」で補ってきましたが、いよいよそのバッファーが枯渇してきたと、コロちゃんは考えていますよ。

「労働市場の未来推計2035」では、「就業者数」が2013年(6747万人)~2035年(7122万)の12年間で375万人増加すると推計しています。

年間31万人増ですね。

要するに「実績(⑧~⑩)が年21万人増」だったのに、今後の「未来予測は年31万人増」なわけですね。

コロちゃんは上記でも書きましたが、すでに日本では「働く女性と高齢者の層」は枯渇していると思っていますよ。

これで、将来の「就業者数」は増えるかなー?
( ̄へ ̄|||) ウーム

4.「働く高齢者はそんなに増えるかな?」

上記の「労働市場の未来推計:2030年⇒2035年」では、「シニア就業希望者の潜在的な労働力」として、「シニア就業者希望割合(60~69歳)」と言う概念を提起しています。

➀「7割が70歳以降も働きたいって」

その「就業者希望割合」とは、「パーソル研究所の調査結果」では、以下のようだったとしています。(65~69歳の記載のみ引用)

◎「65~69歳の就業者が70歳以降も働きたい割合」(小数点以下切り捨て)

➀「男性:75%」
➁「女性:69%」

https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/assets/roudou2035.pdf
(出典:中央大学:パーソル総合研究所:労働市場の未来推計→→2035より:10月18日利用)

上記の結果を「未来推計」では以下のように評価していますね。

「仮に、65歳以上のシニアが希望通りに働くことができれば、本推計における予測よりも、さらに男性は79万人、女性は139万人が就業者となります」

だけどコロちゃんは、「シニア(高齢者)の皆さん(コロちゃんも)」がこんなに働きたいとは思えなかったので、ポチポチとあちこちを調べてみましたよ。

②「およよ、こちらは70歳以降も働きたいが3割だよ」

下記のグラフは「内閣府」が、定期的に実施している「令和元年度 高齢者の経済生活に関する調査結果」です。

全国60歳以上の男女3000人に「アンケート調査」を行なっています。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府 何歳まで収入を伴う仕事をしたいか」より

https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r01/zentai/pdf/s2.pdf
出典:内閣府 令和元年度 高齢者の経済生活に関する調査結果より(10月18日利用)

上記のグラフは、「内閣府」が発表している「世論調査」の、「何歳まで仕事をしたいか」への回答です。下に書き出しますね。

◎「何歳まで収入を伴う仕事がしたいか?(小数点以下切り捨て)」

➀「65歳くらいまで:25%」
➁「70歳くらいまで:21%」

③「75歳くらいまで:11%」
④「80歳くらいまで :4%」
⑤「働けるうちはいつまでも:20%」

https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r01/zentai/pdf/s2.pdf
(出典:内閣府:令和元年度 高齢者の経済生活に関する調査結果より:10月18日利用)

上記の答えは「60歳以上の男女」ですので、「未来推計」の「65~69歳の就業者が70歳以降も働きたい割合」とは微妙にズレがありますが、参考にはなります。

このデータだと、70歳以降で働きたいは「③11%+④4%+⑤20%=35%」ですよ。

以下で分かりやすいように比べてみますね。

③「わかりやすく比較してみよう」

どれどれこの「中央大学:パーソル総合研究所:労働市場の未来推計→→2035」と「内閣府の世論調査」を比較してみましょう。

❶「未来推計」では「◎65~69歳の就業者が70歳以降も働きたい割合」を、以下としています。(小数点以下切り捨て)

➀「男性  :75%」
➁「女性  :69%」
③「男女平均:72%」

❷「内閣府の世論調査」では、「何歳まで収入を伴う仕事がしたいか?」の「70歳以降も働きたい」との答えは以下ですね。(小数点以下切り捨て)

③「75歳くらいまで:11%」+
④「80歳くらいまで :4%」+
⑤「働けるうちはいつまでも:20%」+
●「上記合計:35%」

ふーむ、「未来推計」では「70歳以降でも働きたいシニア」は「72%」ですが、「内閣府」の世論調査では「35%」と半分以下に下がってしまいました。

これは実情を反映しているのは、どちらの「アンケート調査」なのでしょうか? コロちゃんにはわからないとしか言いようがありませんが、コロちゃんはもう働く気はありませんよ。

コロちゃんはこらいまれ年代です)

しかし、この「未来推計」で「人手不足」を乗り越えることがホントに出来るのでしょうか? コロちゃんは何とも不安を感じましたよ。

5.「外国人就業者は増えるかな?」

上記の「労働市場の未来推計:2030年⇒2035年」では、「外国人就業者」が以下のように増えると推計しています。

◎「外国人就業者数:実績と推計」

➀「2023年実績:205万人」

➁「2030年予測:305万人(100万人増)」
③「2035年予測:377万人(172万人増)」(2023年比)

上記を見ると、2023年から12年後の2035年に「外国人就業者数」が、2023年比で172万人増えると推計していますね。1年間にすると約14万人が来日して働いてもらわなければなりません。

果たして、年間14万人も来てもらえるでしょうか?

➀「外国人労働者数は増えているよ」

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 在留資格別外国人労働者数の推移」より

https://www.mhlw.go.jp/content/11655000/001195787.pdf
出典:厚生労働省 「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和5年10月末時点)より(10月19日利用)

上記のグラフは、「厚生労働省」が発表している2008~2023年の「在留資格別外国人労働者数の推移」です。

グラフの一番右端が昨年2023年の「在留外国人数」で、過去最大の約205万人となっています。このグラフの推移を見ると、下記のようになっています。3年分を書き出します。

◎「在留外国人労働者の推移」(1000人以下切り捨て)

➀「2021年:172万人」
②「2021年:182万人」(10万人増)
③「2022年:204万人」(22万人増:前年比)

この数字を見ると、上記で不安視した「年14万人の外国人就業者数の増加」は難しくないようにも見えます。一見するとね。

しかし、その内容を詳しく見ていくとそう容易い事ではないと、コロちゃんは思いましたね。

②「技能実習生は減少しているよ」

上記グラフの「在留資格別の内容」を、よく見てみましょう。下記ですよ。

◎「在留資格別」

➀「専門的・技術的分野の在留資格」
②「特定活動」
③「技能実習」
④「資格外活動」
⑤「身分に基づく在留資格」

上記のように「在留資格」は➀~⑤の5種類がグラフに掲載されています。

それでは、「労働市場の未来推計2035」が期待する「外国人労働者」とは、上記のどの資格の方でしょうか?

どう考えても「➀専門的・技術的分野の在留資格」の方ではないですよね。低い賃金で働いている「③技能実習生※」でしょう。

「※技能実習生の平均給与は月17.7万円:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」による)

この「技能実習生」の外国人労働者数の来日人数を、コロちゃんは上記のグラフから抜き出して書いてみますね。

◎「技能実習生来日数」(1000人以下切り捨て)

➀「2019年:38万人」
②「2020年:40万人」
③「2021年:35万人」
④「2022年:34万人」
⑤「2023年:41万人」
⑥「2024年上半期:7万人」

https://www.mhlw.go.jp/content/11655000/001195787.pdf
(出典:厚生労働省:「外国人雇用状況」の届出状況まとめ:令和5年10月末時点より:10月19日利用)

最後の「⑥2024年上半期:7万人(前年より20.1%減)」だけは、つい先日の10月18日に「出入国在留管理庁」が発表した「2024年度上半期の出入国者数」によるものです。

この数字を見ると、将来の日本で最も来日して欲しい「技能実習生」は、今年2024年には「頭打ち感」が鮮明になって来たようですね。

だけど「在留外国人数」の総数は増えているんですよ。

6月時点の「在留外国人数は359万人で前年同期より5.2%増で過去最多を更新した」と報じられていますからね。

しかし、「技能実習生」の入国が「7万人:2024年上半期(前年より20.1%減)」だったとのことですから、今後は「特定技能(日本語NA水準)」の来日に期待するとなるのかも知れませんね。

このような事情を見ていると、コロちゃんは、「未来推計」で期待する「外国人労働者」は、今後は「韓国」やほかの「東南アジア諸国」との奪い合いになるのではないかと懸念を持ちましたよ。

6.「未来推計にはちょっと懸念をもつよ」

このように見ていくと、コロちゃんは「パーソル研究所と中央大学」が発表したポジティブな「労働市場の未来推計→→2035」には、ちょっと懸念を感じましたよ。

コロちゃんも出来れば「明るい未来」を見たいですよ。しかし、何事も冷静にクールに見ないと政策の選択を誤ってしまいますからね。

だけど、コロちゃんはこの「未来予測」を読むことで、いろいろ調べて知ったことも多かったですから楽しかったですよ。

なお、この「パーソル究所」の発表した「労働市場の未来推計2035」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

労働市場の未来推計2035 - パーソル総合研究所
パーソル総合研究所では、「労働市場の未来推計2035」として、2035年時点の労働需給の状況を予測し、発表しました。

この「未来推計」は「中央大学」との共同研究となっていて、「中央大学」でも発表されています。内容は基本的には同じですが、「中央大学」の発表の方がデータの内容が詳細ですよ。

この「中央大学」の「労働市場の未来推計2035」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。47ページありますよ。

https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/assets/roudou2035.pdf

7.「コロちゃんと人手不足」

最後にちょっと「コロちゃんと人手不足」と題して、「コロちゃん話(ばなし)」をしますね。

コロちゃんが、かつて転職をしたのは1980年代の半ばでしたから、今から振り返って見ると「失業率2%台」の「人手不足の時代」だったのですよ。

その後に「人手不足」から、他社からの「支度金を出すから転職を」とのお誘いがあったこともありましたね。

1990年代の初頭に「失業率が2%前半に低下した年」がありますから、その時代だったのかも知れません。

コロちゃんは、相手にしませんでしたけれど、同僚では「支度金」を受け取って転職した方も何人もいましたね。

ちなみに「支度金の金額は30~50万円」だったと聞きましたよ。「人手不足」となると企業はなりふり構わなくなりますね。

その後のコロちゃんは、転職をしなかったおかげで、職場で一番の古参社員となってブイブイ社内を偉そうに歩き回っていましたよ。

「人手不足」の事を書いていて、コロちゃんはそんなことを思い出しましたよ。

今日は「パーソル研究所と中央大学」が、発表した「労働市場の未来推計→→2035」から、将来の日本の労働市場の動向を考えてみました。

そして、そのお気楽・・・ゲフンゲフン・・ポジティブな内容に、コロちゃんがやさしく「懸念」を指摘してみました。
(( ;д))o=3 ゲフンゲフン

コロちゃんは、素人のおじいちゃんですので、論理の雑駁さはご容赦願います。

しかし、このような「人手不足」を題材にして、「将来の日本を考察する」ことは意義があるとコロちゃんは信じていますよ。

出来れば日本の将来に「明るい未来」が拡がっていることを、コロちゃんは心から祈っていますね。そんな思いで、今後も日本社会を広く見続けていきたいと思っていますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

bess.hamiti@gmail.comによるPixabayからの画像
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