おはようございます。やっとお正月が終わりましたが、今年はあまり「お正月感」がないと言う言葉をよく聞きました。
コロちゃんは、三が日に「お雑煮」を食べられましたから、「充分にめでたいお正月」でした。
ただ、若い方たちは「カウントダウン」とかに出かけないと、「ハレの日」が実感できないのかと思いましたね。
あ、そうそう「ハレの日」という言葉の意味をご存じですか?
「晴れ着」の「ハレ」なのですが、「ハレの日に着る特別の衣装」と言う事から「晴れ着」となったそうです。
ですから「お天気」の「晴れ」ではありません。「お正月」などの特別の日の「晴れ」なのです。
その反対の「日常」は「ケ(褻)」と言いますが、この「ハレ(非日常)とケ(日常)」の概念は、古くから日本にあるもので、発見したのは民俗学者の柳田国男だそうです。
その「日本」の「ハレの日」である「お正月」も終わりましたが、今日は「今年の干支と新成人」についてカキコキします。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「大晦日に発表となった、新成人と辰年生まれ」
☆「新成人は過去最少106万人、辰年生まれは1005万人」
☆「干支と、人口減少の歴史」
1.「大晦日に休日返上で発表?」
今年の干支は「辰年」だと言う事は、もうとっくに皆さんもご存じだと思います。
しかし、なぜコロちゃんがこの「干支」を取り上げたかというと、大晦日の12月31日に総務省統計局が「辰(たつ)年生まれと新成人の人口-令和6年 新年にちなんで- 」を発表したのです。
コロちゃんは、総務省というお役所は「年末年始」も休みがないのかと思いましたが、ひょっとしたら一人だけが出勤して文書を配ったのでしょうかね?
その「大晦日」発表の文書を、コロちゃんは読んで本日に取り上げてみようと考えたわけです。
2.「新成人の人口は過去最少の106万人」
それでは、その「総務省統計局」が発表した「辰年生まれは1005万人(すべての辰年生まれの方です)」を扱う前に、もう一つの発表の方の「今年の新成人の人口」を見てみましょう。
今は「成人」というと18歳になるんですよね。コロちゃんの時は20歳でしたから、18歳というとなんか「高校生の子ども」のように思っちゃいますね。
いつから、18歳が「新成人」となったんだっけかなー? とポチポチ見ていたら、まだ2年経っていないことがわかりました。
下記の引用に書いてありますね。成人年齢の18歳への引き下げは、一昨年の2022年4月からでした。まだ2年弱しかたっていませんでした。
「法務省 成人年齢引き下げ」より
https://www.moj.go.jp/content/001300586.pdf
出典:法務省 民法改正(成人年齢引き下げ)より(1月1日利用)
この時に「成人になるとできること」として、下記の記載がありました。
◎「成人になってできること」
①「一人で契約をすることができる」
②「親の親権に服さなくともよくなる」
ふむふむ、なるほどね。だけど「お酒」と「競馬」なんかは20歳までダメなのですね。
その「新成人(18歳)」が今年は過去最少の106万人だったと報じられています。前年よりも6万人も減少しています。
下記のグラフをご覧ください。
「総務省統計局 新成人人口」より
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi1392.html
出典:総務省統計局 統計トピックスNo.139「辰年生まれ」と新成人の人口 より(「1月1日利用)
上記の「成人年齢人口推移」を見ますと、一番左側の「3年間(1968~1970年)」が「団塊の世代」が「20歳になった時の人口」です。
「日本史上最大のボリュームゾーン」を形成しています。
その後を見てみると、真ん中あたりの「3年間(1993~1995年)」が「団塊ジュニア世代」で、「日本史上二番目のボリュームゾーン」ですね。
しかし、その後の「成人人口」は右下がりに減少していき、「団塊ジュニアの子どもの世代」が多数生まれてくることはありませんでした。
それは、この「団塊ジュニア世代」を「就職氷河期」が直撃したからです。その結果としての「右肩下がりの減少」は今に至るまでずっと続いています。
①「就職氷河期世代の不幸」
「就職氷河期世代」とは下記の年齢層の方々です。
◎「就職氷河期世代」
①「生まれ年 1970~1987年」
②「就職年 1993~2005年」
③「成人年齢 1990~2007年」
上記の「就職氷河期」に直面した「団塊ジュニア世代の若者たち」は、成人年齢(20歳)となった以降も、家族を形成し子どもを持つことが出来なかったのでしょう。
そのためにその後の「団塊世代3世」を生み出すことが出来なかったと思われます。
この「就職氷河期世代」の人数は、1679万人とされています。
(総務省統計局 労働力調査ミニトピックス No.21「35~44 歳」世代の就業状況より)
上記グラフの「新成人の人口」は、今後も減少していき、毎年「過去最少」を更新していくものと思われますね。
コロちゃんは、いつもこのグラフを見る時に、人生の「運」というものを感じてしまうのですよね。
だってこの「就職氷河期時代」に、「高校・大学」の卒業年次を迎えたのは「偶然」と「運」でしかないでしょう。
ちょっと前後の年に「就職年次」を迎えた若者は、ちゃんとした「就職」が出来ているんですからね。
それらの方々は、結婚をして子どもを持って家庭を形成していることを思うと、不公平さにため息が出ますよ。
②「新成人の出発に幸あれ」
上記したように、今年2024年に新成人の106万人の若い方々が、社会人として出発しました。
コロちゃんの成人式は、1970年代の初頭の頃でした。コロちゃんも仲間と一緒に参加しましたよ。
それは、東京都の板橋区の出張所で開かれていて、今から思えばとても質素な成人式でした。
その頃は「大会場」できらびやかな祝典は行なわれていなかったように思われます。まだまだ社会全体が貧しかったのです。
コロちゃんは、当時仲の良かった2人と一緒に参加して、大騒ぎをしながら楽しんだことを思い出しましたね。
ただね、20歳のコロちゃんには「将来の明るい未来」なんか、見えていませんでしたよ。
1970年代は「激動の時代」でしたから、明日がどうなるのかも分からないような「混沌とした時代」でした。
だから、コロちゃんはよく自分の人生を「ピンボール」にたとえたんです。
あっちこっちぶつかりながらも、最後には収まるところには収まるんだから、その時を全力で生きるんだってね。
コロちゃんは、結果として現在の「清貧ライフ」に落ち着きましたが、今では「良くここまで来たなー」って満足していますよ。
( *´・ᴗ・)/(._.`)ヨシヨシよく頑張ったネ
今年成人(18歳)した若者の皆さんに、コロちゃんは「人生の先行きは分からないから、全力で生きてね!」と伝えたいですね。
新成人の出発に幸あれ!
ガンバッテラッターイ♪☆(*ρ´∩`)ρ★
コロちゃんが20歳の頃に一緒に走り回っていた彼らは、今頃どうしているかなー?
きっと、それぞれが自分の居場所を作って、今も元気で生きていると思いたいですね。
3.「辰年生まれは1005万人」
さて次に「総務省統計局」が発表したもう一つの「辰年生まれ」の方を見てみましょう。
日本には「干支」という12年で一回りする数え方がありますから、今年の「辰年生まれ」の方々の人数をみることができます。
今回総務省から発表された下記のグラフをご覧ください。
「総務省統計局 出生年別辰(たつ)年生まれの人口」より
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi1391.html
出典:総務省統計局 統計トピックスNo.139「辰年生まれ」と新成人の人口 より(「1月1日利用)
上記は「出生年別辰年(たつどし)生まれの人口」です。全員で1005万人います。
コロちゃんは、大体1年間の出生数を100万人と覚えていた時期がありました。最近はそれが「80万人割れ」と騒がれていますけどね。
その「1世代100万人」と「団塊世代年260万人」を比較すると、「団塊世代」の数の多さがわかりますが、上記のグラフには「団塊世代」は出てきません。
「団塊世代」は昨年「2023年に74~76歳」となっていますから、ちょうどグラフの狭間になります。
上記のグラフの「辰年生まれの人口」を下記に書き出してみます。
◎「辰年生まれの人口」
①「2012年生まれ 12歳104万人」
②「2000年生まれ 24歳127万人」
③「1988年生まれ 36歳135万人」
④「1976年生まれ 48歳180万人」●
⑤「1964年生まれ 60歳163万人」●
⑥「1952年生まれ 72歳163万人」●
⑦「1940年生まれ 84歳112万人」
⑧「1928年生まれ 96歳 22万人」
◎「合計:1006万人」
現在の人口が多い年に●をつけてみました。この年の出生数は「160~200万人」ほどあったので、現在でも大きな人口となっています。
しかし、この方たち(●)が退場する2050年以降に「日本」の人口は一気に減少すると思われますね。
上記で引用したグラフを見ると、一目見ても「山の形」なのがわかります。もう「日本」は人口のピークを過ぎて下り坂なのが見て取れますね。
この「山の形」がだんだん右にずれていきますから、人口が減少することはもう防げません。そのことが一目でわかるグラフになっていますね。
なお、コロちゃんのいる位置は「⑥1952年生まれ 72歳 163万人●」が、一番近いですね。もうそろそろ同世代が年々少なくなっていく年齢になってきました。
4.「干支を考える」
ここまで書いてきまして、せっかくですから「干支」についても触れておきましょう。
コロちゃんでも自分の生まれた「干支」ぐらいは知っています。それでは日本人なら、誰でもが知っている「干支」とは何なのでしょうか?
この「干支」の起源は、「古代中国」の「殷の時代」に遡るそうです。
(殷:紀元前17世紀頃~紀元前1046年)
と言う事は、今からは約3000年以上前ですね。とにかく古い習慣のようです。
この「干支(えと)」という言葉は、「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」を合わせた言葉で、正確には「十干十二支(じっかんじゅうにし)」と言うそうです。
この「十干(じっかん)」は、「甲・乙・丙」(こうおつへい)などの数を数える言葉です。
そして「十二支(じゅうにし)」とは、「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」の12種類の動物となっています。
この「十干」と「十二支」を組み合わせて、毎年のカレンダーの名前としたのですね。
例えば「甲子(きのえね)、乙丑(きのとうし)」のように。その組み合わせは60通りで一回りします。
この一回りして還るのが60年ということで、「還暦(満60歳)」を祝うようになったとされています。
そして、この「干支」が使用されていた国は、「日本」だけではないようです。
お隣の「中国」は「本家」ですが、その他にも「台湾・韓国・チベット・タイ・ベトナム・ロシア・モンゴル・ベラルーシ・アラビア・イラン・ブルガリア」があるそうですよ。
今年は「辰年」です。
「辰年」には、「天高くのぼる龍」のように「運気の上昇」や「景気が上向く」と言われているそうですから、期待することとしましょう。
えっ、物価が「天高く登る龍」のように上がるかも知れないですか?
それは困りますよ。「物価」と「インフレ」だけは、「天に高く登る龍」とは違って、低く低く地面すれすれを「蛇のように這って」いただきたいですね。
5.「人口減少の歴史を見る」
日本の過去の歴史において、人口が大きく減少した時期は3度あるとされています。
最初は「縄文時代後期」で、気候変動が原因と言われていますが、「狩猟採集」から「水田農耕」へと移行するきっかけとなったとも言われています。
2番目は平安後期から鎌倉時代にかけてで、やはり「社会の混乱期」となったようです。
次が「江戸時代の享保・天保期」で、当時のコメ経済で養える限界に達したと言われています。
これらのどの時期も「改革」が進められたとありますが、「人口減少」の下での既存の「社会制度の改革」は簡単ではなく、常に「社会の軋み」を伴っていたようです。
現在の日本には、かつてとは違い「巨大な生産力」と「緻密な社会システム」、そして「進んだ社会学などの知見」があります。
その持てる「資源」を生かして、上記で見てきたような「人口減少」に適応できる「社会制度」を作り上げて欲しいと、コロちゃんは考えますね。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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